ぴちゃ、という卑猥な水音が、部屋の中を反響する。志雄は、俺の気持ち良いところのみを執拗に舌で責める。無意識に体がびくびく震え、息が荒くなり、声が漏れる。「あっ……ん、んぅ……志雄っ……待て、やめっ……あん、ん……ぅあっ、あ……っ」俺からこんな女みたいな声が出ているなんて信じたくなくて、思わず顔を背けた。「……ん……はぁ……」志雄の口から漏れる吐息が、やけに艶かしくて、不本意ながら興奮してしまう。