大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 第1話「確信犯の眠いふり」 ( No.77 )
- 日時: 2016/04/01 10:08
- 名前: 如月 自由
「だーっ、着いたーっ!」
志雄がそう声を上げながら、生徒会室のドアをがらっと開けた。
「時間は……あー、二、三分過ぎちゃったねー。新汰も向山先輩もいないしねぇ」
時計を見上げながら、能天気に呟く志雄。
俺は思わずその頭を思い切り殴った。
「痛っ!」と呻く志雄を無視して、俺は舌打ちをした。
「何が『あー、二、三分過ぎちゃったねー』だ。誰のせいで過ぎたと思ってる」
「そりゃ、僕起きるの遅かったけどさぁ、最終的には兄ちゃ「は?」
何か言い訳をしようとしていた志雄を、すぐさま遮り反論する。
「元を辿れば全てお前のせいだ。第一お前がアレをしなきゃ……っ」
と、つい先程の出来事がフラッシュバックして、俺は言葉に詰まった。
あの時の感覚も、志雄の潤んだ瞳も、俺の女みたいな声も全て、鮮明に蘇る。
急に、馬鹿みたいに恥ずかしくなってきて、顔が熱くなる。
「……あぁクソッ」
思わず志雄から顔を逸らし、頭をぐしゃっと掻いた。
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