「……先輩!どうしたんですか?」そんなことを考えながらポスターを貼り歩いていると、そう声が聞こえた。見ると、一人の男子高生が話しかけてきていた。「睦月。どうしたって、何が?」私がそう話しかけると、彼、朱乃宮 睦月はにこにこして言う。「いえ。先輩、何か嬉しそうだと思いまして」私はちょうどいい、と会長と副会長のことを話すことにした。彼は、私の所属する美術部の後輩で、同時に私の「弟子」でもある。何の弟子か?それは________BLである。所謂彼は、『腐男子』という人種なのだ。