大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: おそ松さん短編集※カラおそ多め ( No.49 )
日時: 2016/10/11 02:05
名前: やさいとう

おそトド(あつトド)r18予定

ずっとずっと、前から。2

「わざとじゃないんだって〜」
「くっそ…!!むかつくっ!」
 怒りに任せてぐいっとグラスに入った酒を一飲み。すると、酒を飲みすぎたせいか、一気飲みをしたせいか、視界がぐにゃりと歪んで。

「と、トド松君…っ!?」

 そんな声を最後に、僕は意識を手放した。




*



「…ん…?」
 ゆっくりと目を開き、瞬を2、3回する。むくりと体を起こすと酒がまだ残っているせいか頭がふわふわした。
「ほら、大丈夫?」
 目の前に水が入ったグラスが出てきた。…うーん、これがモテる奴とモテない奴の差かなぁ。そんなことを思いつつ僕は小さく礼を述べるとそれを飲み干した。熱くなった喉を冷水が冷やして、気持ち良い。
「…どこ、ここ」
「僕ん家。全くもうトド松くんいきなり倒れるもんだからびっくりしたよ…」
 あつしくんは空っぽになったグラスを受け取り、はあと小さな溜め息をつく。
 そんな彼を眺めつつ、ふわあと大きなあくびをするとスマホが鳴って僕は肩を小さくはねさせた。
「家電…?もしもーし…」
「おい」
 低く、ドスのきいたかすれた声。おそ松兄さんだろう。察するに、結構怒っているようだった。
「んん〜ごめんごめん、いまあつしくん家〜…」
「…は?どこだよ」
「いいよぉ、適当に帰る〜」
「いいから、迎えに行く。あつしってやつに代われ」
「んえ〜?もー、わぁかったってえ…」
 適当に事情を言ってあつしくんにスマホを渡すと、程なくして電話を切ったあつしくんは「トド松くんって愛されてるね」とこぼした。
「僕、車で送ってくね」
「んえ〜?お酒は〜?」
「…僕は一滴も飲んでないから」
「あ、そっかぁ〜」
 外に出ると、風が気持ち良い。
「ん、ちょっと冷えるね」
「えー、僕あついよぉ」
「それは…って、何してんの!?」
 あつしくんの声に僕は小さく首を傾げた。え、何?僕シャツのボタンを数個開けただけなのに…
「んぇ〜だってぇ、あっつい…」
 車のハンドルの無い席に座るとシートベルトを閉めて、あつしくんを見やる。あつしくんの頬は少しばかり赤くなっていた。
「もう…ほんと、やめてよね…襲うよ…?」
「んえぇ?ぼく、男らよぉ…?」
「…知ってる。」
 車は闇夜を駆けていく。あつしくんの家と僕の家はそこまで遠くないからすぐにつくはず

「好きだよ…」

 その声は、僕の耳に届くことはなかった。



*



 家に帰ると、兄達にこってりしぼられた後、家の風呂に入った。湯船に浸かっていると、酔いはすこしずつ冷めていった
 その時、がらりとドアが開かれる。そこに立っていたのは、おそ松兄さんだった。


あつしくんかわいい…次はrかな