15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

では早速！！

太宰×乱歩

太宰side



ある昼下がりの探偵社

喫茶店でのんびりした後、少しうたた寝をして事務所に戻った。

ｶﾞﾁｬ

「お疲れ様でーすって、…あれ？」

てっきり国木田くんの怒号が飛んでくると思ったのに……

「だーれもいないんですかーあ？」

つまんないなあ……

もう一回喫茶店でのんびりしようか
そう思ったとき

「あれ？乱歩さん…」

一人、机に腕を組み伏せている乱歩さんを見つけた。

「らーんぽさん？こんなところで寝てると風邪引いちゃいますよー？」

顔を覗き込む。

「起きる気配は…ない…か」

…それにしても

「キレイな顔してるなあ…」

自分より年上とはいえ
長いまつげに幼さの残る整った顔つき。
そして…
柔らかそうな 唇


顔を上げ辺りを見回す。

人が帰ってくる気配は…ない。

………………ちょっとだけなら、



ゆっくり、ゆっくり顔を近づけていく。






ﾁｭ…


…柔らかい。
駄菓子を食べたのか、少し甘い。

そういえば、乱歩さんって社長と仲が良いよなぁ…

見つかったら…クビ？




……なんつって

「このことは、秘密ですよ。」

太宰は乱歩の耳元でそっと囁いた。

「さて、また、喫茶店でのんびりしますかー」


乱歩side

ﾁｰｰﾝ

ドアの向こうで、エレベーターがこの階に誰かを運んできた合図が聞こえた。

(誰だろ…みんなが帰ってきたのかな…)

眠い頭でボーッと考えていると


ｶﾞﾁｬ


誰かが入ってきた。


「お疲れ様でーす！…って、あれ？」

(……………太宰か。無視しよう。)

じっとしていると、こちらへ向かってくる足音が聞こえてきた。

「らーんぽさん？こんなところで寝てると風邪引いちゃいますよー？」

近くで声がした。

(うっさいなあ…寝かせてよ…)

ウザイので無視。

「起きる気配は…ない…か」

いや、起きてるけどね、

口には出さない。

「キレイな顔してるなあ…」

!?
は？何を言ってるんだこいつは。

唇に柔らかい感覚。

は、一寸待って…え？今……

ーーー太宰に、キス されてる！？

数秒たった後、離れる唇

「このことは、秘密ですよ。」

耳元で囁かれる。

秘密もなにも…
男にキスされたとか死んでも言う気はないけど……。



…………顔が熱いのは、きっと気のせいだ。