大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 文スト BL! 織田作×太宰 ※太宰さん多め R18 ( No.123 )
- 日時: 2016/12/26 00:23
- 名前: ぽペぽぺ
番外 〜降誕祭〜
※本編とは一切関係ありません!!
太宰×芥川
今日は十二月 二十五日。
降誕祭<クリスマス>
街には煌びやかな装飾が施され、何処を歩いても陽気な音楽が流れている。
皆が皆 浮かれる中、横浜の中心地に位置するポートマフィアの本拠地には、一年間で最高と言っていい程の緊張がはしっていた。
降誕祭は、横浜を訪れる見物客も多く、横浜を狙うテロリストが計画を実行するには、絶好のチャンスだ。
爆弾が一発 爆発でもしたら、その犠牲は少なくは済まない。
ポートマフィアの構成員達は、各々横浜の所々へ赴き、警備にあたっている。
本拠地には、少ない幹部とその補佐をする構成員のみが残っていた。
誰もが神経を張り巡らせ、仕事にあたっている。
そんな中、人の少ない本拠地の幹部専用の執務室で、太宰はひたすらブツブツと文句を言い続けていた。
「あーあ…何が悲しくて降誕祭に こんな詰まらない監視カメラの映像ばかり見ていなければならないのか………。
街へ出ればサンタのコスプレをした美しい女性がたくさん居ると云うのに…………」
それを少し離れて無表情で見つめる芥川。
これだけ見ると
[仕事に追われ降誕祭を堪能できていない二人の男]
という題名が付きそうな悲しい画になるが、太宰と芥川は現在進行形で降誕祭を堪能していた。
「いやでも しかし…誰にも邪魔をされずに恋人と二人きりで仕事をしながら過ごす降誕祭と云うのも一生の内に一度は有っても良いかも……?」
そう。芥川と太宰は恋人同士なのだ。
今まで無表情で太宰を見つめていた芥川の顔がほんの少しだけ緩む。
…と、不意に、太宰が芥川へ向いた。
「……何かありましたか?」
芥川が問うと、太宰は
「いや、何か質問したそうな雰囲気を君が出してる気がしてね。」
と言った。
…確かに、芥川はずっと気になっていることがあった。
皆が当たり前の様に話していたので、今更質問するのが恥だと感じ、誰にも質問出来なかっのだ。
黙っている芥川を見て、太宰は「あれ?違った?」と眉を下げ笑う。
「いえ………確かに、ずっと聞きたかったことがあります…。」
太宰がやっぱりとでも言うようにニッと笑う。
「答えられることなら、答えるよ。
……言ってみたまえ。」
その表情を見て、芥川は意を決し、その質問を口に出した。
「降誕祭……とは、なんですか……………?」
その言葉が太宰の耳へ入った瞬間、何故芥川がそんな質問をするのかを考えるべく、太宰の思考が高速でまわった。
そして、直ぐに答えが出てきた。
芥川は、今まで暗い街で生きてきた。
今日を暮らすのも苦労するそんな街で、降誕祭なんてイベントが存在しているわけがなかった。
太宰は、芥川を見据えると、少し緩んだ表情で降誕祭について説明した。
「色々な説があるけれど、十二月 二十五日…今日は、一般的にイエス・キリストの誕生日とされている。
アメリカ等ではキリストの誕生日を祝うためのお祭りをするみたいだけど…
日本人は無教徒が多いからね。
日本でいう降誕祭は、サンタからプレゼントを貰う日…そう思っていてくれても大丈夫だよ。」
かく言う太宰も、森から教わったことをそのまま口に出しただけだった。
芥川は、真剣に太宰の話を聞いていた。
その顔は無表情にも見えたが、太宰には、親の話をワクワクしながら聞いている子供の様に見えた。
それが、太宰にはとても愛苦しく思えた。
太宰が話終えると、芥川は「ありがとうございました…」と言い、仕事へ戻るべく、パソコンへ向き直った。
太宰は、暫く真面目に仕事をする芥川を見つめていたが、スッと体の向きを直し
(今夜は思いっきり甘やかそう…………)
と、心の中で呟き、何も起こらない監視カメラの映像へと意識を戻した。
〜〜〜
本編更新しろよ!!
はい。すみません。
でも書きたかったんです。
…………書きたかったんです!!
クリスマスに間に合わなかったのが後悔ですね………。