大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 文ストBL! 中乱完結!! その他cp太宰多め R18 ( No.184 )
- 日時: 2017/06/10 01:45
- 名前: ぽぺぽぺ
ぴろん様リク
織田作×乱歩(全年齢)
「隣、いいか?」
「どうぞ〜」
その短い会話が始まりだった。
馴染みの洋食屋のカウンター席。
私は何時も、此処に来ると 店主が目の前に来る一つの席に座り、カレーライスを食べる。
今日は、その席に先客が居た。
なので、仕方なく隣に座ることにした。
昼を少し過ぎたこの時間に客が居るのは珍しい。
等と思うのは少し失礼だろうか。
しかし、私は少しばかりがっかりしていた。
今日は、長い出張から帰っての訪問だった為、この出張中にあった出来事を店主に話そうと思い、わざと人が退いてくるこの時間に店に来たのだ。
そうだとしても、この空いているカウンター席でわざわざ人が座って居る隣を選んだのは些か無遠慮だったか。
そう思ったのは席に座った後だった。
座ってしまっては、此れから又 席を移動するのもなかなか可笑しな行動に思える気がしたので、私はそのままの席で 店主に「カレーライスを呉れ。」と告げた。
「ねぇ、おじさん」
不意に、隣から声が聞こえた。
一応、警戒をして 目だけを其方へ向けると、其処には思ったよりも見た目の若い…少年が居た。
自分を呼んだのが大人だったなら警戒は解かなかったかもしれない。
私は、隣に座って居るのが少年だと認識すると、顔も少年の方へ向けた。
「なんだ?」
私が顔を向けると、少年は私の顔にグイッと顔を近付けた。
「…どうした?」
再び問いを投げかけると、少年は「いやぁ…」と口を開いた。
「何処かで会った事が有るような気がしたんだけど……ううん……思い出せない………」
何処かで……?
自分の顔立ちに特に特徴的なところはないが、真剣に頭を抱える少年を見ていると、私も記憶を無理矢理にでも 引っ張り出さなければならない様な気がして、私は微かに鼻に届くカレーのスパイスを香りを感じながら記憶を辿っていった。
あどけない表情、つり目、無造作に切られた髪の毛………。
何処かで…会った事は………
瞬間、私の頭の中に電流が流れた。
否、頭の中に電流が流れる様な錯覚をした。
思い出したのだ。
何故忘れていたのだろう。
こんな失態は初めてではないかというくらいに任務を不成功させたあの日の事を……
〜〜
カレーライスは漢字で書きたかったのですが…
文字化けしてしまったので断念です………,