大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 色々BL書くよ(文スト ほのぼの更新) R18 ( No.20 )
日時: 2016/12/24 11:11
名前: ぽペぽぺ

文豪ストレイドックス

オメガバースです!

本編の前に軽く世界観について触れていきます!!

芥川→Ω 太宰→α



この世界には、男性、女性という性別の他に
α(アルファ) β(ベータ) Ω(オメガ)
の3つ性別のようなものがある。
↑という設定で進めていきます!


αは、容姿端麗、知性に優れ、カリスマ性に富んだ希少なリーダー格。
この世界に20%程しか存在しない。



βは、人口の70%を占め、行動、容姿ともに一般的な普通の人間。


Ωは、αを産むことの出来る個体として重んじられる反面、Ωであれば誰もが避けて通ることの出来ない発情期を持つ生態のため、劣等種とされている。また、3ヵ月に1回ほどの発情期の際にはΩ独特のフェロモンを体から無意識に垂れ流し、自然とαやβを呼び集める。また、普段より感度が上がる。
発情期で起こる体の火照り等は、抑制剤を飲むと、ある程度抑えることができる。
人口に10%程の希少種。

αが性行為の際にΩのうなじに歯跡を残すことで、αとΩの間に番(つがい)が成立する。
αと番になったΩは、発情期が起こらなくなる。一度 番を解除すると、Ωは死ぬまで番契約を結ぶことはできなくなる。


…………………理解いただけたでしょうか?

我ながら情けない文才です。。

次回本編いきます!!!´`*

Re: 色々BL書くよ(文スト ほのぼの更新) R18 ( No.21 )
日時: 2016/05/26 22:31
名前: ぽペぽぺ


本編いきます!!!




(……………最悪だ…)

壁に寄り掛かる黒い影。

ここは薄暗い路地裏。

壁に寄り掛かっている彼の名は、芥川。
ポートマフィアの一員だ。
彼の体は熱く、顔は火照っている。

最強にして最悪の異能〈羅生門〉を持つ彼が、何故このような弱々しい姿なのか。

それは、彼がΩであり、彼が今発情期に襲われているからだ。

(抑制剤…)

彼はポケットの中を探る。
しかし、抑制剤らしきものは見当たらなかった。

(散歩になんて来なければ良かった….)

後悔するも時既に遅し。
思考は働くが、体を動かすことができない。

そうしている間にも、彼の体はどんどん火照っていく。

壁に寄り添うように崩れ落ちる。

そろそろ発情期がくることは予想していた。
しかし、まさか、少し散歩に出たほんと一瞬でくるとは….

(このままじゃ…αやβを呼んでしまう…)

必死に足を動かし、帰ろうとするが、なかなか足に力が入らない。

「太宰…さん…」

彼は、無意識に上司の…恋人の名前を呼んだ。

彼の上司 兼 恋人である 太宰 治は、この世界でも希少種のαだ。

2人は番ではないものの、番になることを前提に付き合っている。

(早く…早く帰らなければ…)

もう一度足を動かそうとしたその時

「Ωちゃーん」

後ろから声がした。

力なく首を動かし、後ろを見る。

すると、不気味な笑みを浮かべ、スーツを身につけた男が1人立っていた。

いつもの彼ならば、話しかけられた瞬間に問答無用で異能を発動しただろう。

しかし、今は訳が違う。
異能力者は、発情期の際に異能が使えなくなる。
それは、芥川でも例外ではない。

「かーわいそうにねぇ、こんなところで発情期にあたっちゃうなんて…」

顔を覗き込んでくる男。
背筋がゾクッとしたが、知らぬ振りをしてやり過ごそうとした。

「……ひっ…!」

「いい声だね…」

不意に首すじを撫でられ、変な声がでる。
体が火照り、感度が上がっているせいで、いつもでは反応しないような感覚1つ1つに敏感だ。

「こんな1人で可哀想に…おじさんが楽にしてあげるよ。」

楽にする…?

どういうことだろう。不思議に思うもつかの間男が、芥川のシャツを脱がしにかかった。

「っや、めろ!触るな…ぁ!」

必死に抵抗するが、男の動きは止まらない。

あっという間にシャツを脱がされた。

「肌、白いんだね…………」

いやらしい手つきで芥川の体を撫でる男。

「……ふっ………っやめ………」

腹を撫でられるだけで、芥川は声を上げた。

「でも、ここはピンク色でキレイだなあ…」

「ひぁあ!」

男が芥川の乳首を摘む。
感度が上がっている芥川は、乳首を摘まれただけでも苦しいような快感に襲われた。

「下も…もうキツそうだねぇ…」

「っやあ…!!やめ、だざ、太宰…さ…っさ、触るな…」

下半身を触られると、もう快感は留まることを知らなかった。

骨の髄まで犯されているような…そんな気分だ。

いきなり首すじが涼しくなった。
男が芥川の髪をかきあげたのだ。

「すぐに終わるからね…一瞬だから…」


(……………まさか!!)

芥川の頭の中で危険信号が鳴り響く。

そう、男は、芥川のうなじに噛み付こうとしているのだ。

男がαならば、うなじを噛まれた瞬間太宰と番になることはできなくなる。

「っや、めろ!はな、せぇ…」

必死にもがく。
しかし、発情期真っ只中の体は、思うように動いてはくれない。

男の吐息が首筋に掛かる。

(もう…ダメだ………)

静かに目を閉じようとした、その時…

「もっと、もがき給えよ、情けない…」

待ちわびていた声が聞こえた。

「…だ、太宰…さ…」

しかし、太宰は芥川がいつも見て、知っている太宰ではなかった。

(ポートマフィア歴代最年少幹部 太宰治…)

脳裏に浮かぶ言葉。

今、太宰は、芥川の恋人としてではなく、ポートマフィアの幹部として此処に立っているのだ。

「な、なんだお前!このΩが俺が先に見つけT…」

男は最後まで言葉を紡ぐ事が出来なかった。

太宰が男の顎を蹴ったのだ。

男は痛みで蹲る。

太宰は、そんな男を冷たい目で見据えると、ゆっくりと口を開いた。

「悪いがねぇ…このΩは私が先に見つけたのだ。……渡すことは出来ないな。」

暗い路地裏が静まり返る。

太宰と芥川の目線が交わった。

「今回は見逃すが
………次は…ないと思え。
田中製薬社長 田中 藤次郎氏。」


太宰は沈黙に溶け込んでいくような静かな声音で言い放つ。

「ひいぃ!」

男はこれまた情けない悲鳴を上げると、顎を押さえながら路地の向こうへ消えていった。

……………………………

路地裏にまた沈黙が訪れる。
芥川が口を開いた瞬間、太宰が振り向いた。
そして、

「すまなかったね…もう少し早く来ていれば…」

と、話しかけながら芥川に外套を掛ける。

「っそん、な こと……」

舌が回らなかった。

太宰は顔を顰めると、もう一度「ごめん」と呟き、芥川を抱き抱えた。

「っな………」

流石に恥ずかしい。

「マフィアの…人間に、見られたら…っ」

「安心したまえ、この時間帯、警備員は交代の時間で警備が手薄だし、幹部たちは会議だよ。」

………太宰も、幹部の会議にでなくてはいけなかったのではないだろうか。

「あ、私、会議は出ない主義だから。」

(……………うそ…だな…)

思ったが、口には出さなかった。


「さて、帰りますか…
………帰ったら、汚された体を消毒しなくちゃ…だね。」

耳元で囁かれる。

芥川は、火照った顔が、もっと熱くなった。
…気がした。



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