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七海様リクエスト

文スト 太敦 R18いくかも？



「ひーとりーではー心中はーできぃーなぁーいぃーー」

…………僕は今、人生初の残業というものをしている。
今日提出するはずであった資料はまだ具現化することはなく、パソコンの中だ。
しかも、最後の方が空白だ。

何故僕が残業などというものをするハメになったのか…
それは、昼間の出来事に遡る。



「…おい、小僧」
「…はい、なんでしょう？」

今日の昼下がり、昨日処理した依頼についてまとめていると、国木田さんに声を掛けられた。

……………内容は、大体の予想がつく。

「作業をしているところ大変申し訳ないのだが…朝にひょこっと顔を出したきり事務所に戻ってきていないあの馬鹿を探してきてはくれないか？」

…ほらね。

太宰さんは、朝に本当に ほんの一瞬事務所に入った瞬間、踵を返し、何処かへ行ってしまったのだ。

「はい。分かりました。」

僕は笑顔で頷く。
太宰さんが帰ってこないのはいつものことだ。それに、入社した当初からずっと太宰さん探しをしている僕は、太宰さんが行くスポットの見当は大体つく。
すぐに探して仕事に戻ろう。

……そう思っていたのだが……………



「ねーぇー敦くーんまだお仕事終わらないのー？？」
「っ誰のせいだと…！」
「わかってる。私の前に現れた素敵な川がいけないんだよね。」



……………仕事、しよう。

パソコンに向きなおる。

…というか、太宰さんは何故此処に残っているのだろうか…

ノロノロとキーボードを打つ。
…それにしても、残業がこんなに大変なものだとは…
全国のお父さん方に敬礼。

「敦くーん、1つ質問があるのだけれど…」
「…なんですか？一緒に心中はしませんよ？」
「……それは残念。
っと、違う違う！これはただ私の好奇心だから…聞き流してもらっても構わないのだけれど…」


「……オナニーって…シたことある？」


言葉を耳に入れるのに三秒。
言葉を脳に運ぶのに三秒。
言葉の意味を理解するのに四秒。

「…………はい？」

たっぷり十秒かけて口から出てきた言葉は、それだけだった。

「いやー、敦くんだったもうそんな年齢でしょー？だからって彼女もいない敦くんはどうやって性処理をしているのか……
ちょっとした興味だよ。」

オナニー…
言葉は知っている。
どのような意味なのかも知っているけれど…

「………ありませんよ。」

そもそも、僕はそういうことに無縁に過ごしてきた人間だ。

「……本当に？」
「はい。」
「シたいなーっとか、思ったことは？」

「特にありません。」

……質問は終わっただろうか。

再度パソコンに向き直る。

もう、さっさと終わらせてしまおう。

キーボードに手を伸ばした。
その時…

フワッ

いきなり、太宰さんの香りが僕を包み込んだ。

つまり、抱きつかれているのだ。

「っ…なにするんですか…」

「っダメだよ…ﾎﾞｿｯ」

「はい？今なんて…」
「死んじゃうよ！敦くん！」

死………！？

「んな、ななななんですか！？」

「あのね、敦くん…男はみんなオナニーをしないと死んでしまうんだよ！」

……知らなかった……………
まだ…まだ死にたくない！！

「ぼ、僕…どうすれば…」
「なに、簡単なことさ…スればいいのだよ」

太宰さんが下半身を撫でた。

「ッや、やめてくださいよ！今ぼく仕事中で…」
「大丈夫。すぐに終るから。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中途半端ですみません！！

テスト期間でして…
6月22日頃まで更新が難しくなるかもです…