大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: BL色々書くよ!18禁~ 双黒連載中~題名変更しました ( No.95 )
日時: 2017/01/08 01:03
名前: ぽぺぽぺ

本編いきます!!

〜〜〜〜〜〜

〜next morning〜

中也side



…………最悪の目覚めだ。
苦しくて仕方がない。

「太宰、太宰起きろ。」

俺は、俺の腹の上でスヤスヤ寝ている太宰に声をかけた。
いくら鍛えた腹筋といえど、流石に自分より背が……図体のデカイやつが乗っているとツライ。
一刻も早く退いてもらいたいが…ここで問題が1つ。

太宰は、驚くほど寝起きが悪いのだ。
寝起きというか、そもそも全く起きない。

「太宰、起きろって」

………………………。

無反応か………………

どうしようか、このまま叩き起こすか?

……………いつもの俺なら考えることもなく叩き起こしていただろう。
しかし、

「目、腫れてるな…」

昨日の今日だ、流石に良心が痛む。
しかし、今改めて思うことが1つ。

「いつも昨日くらい素直だと可愛げがあるのになぁ」

普段こんなことは言わない。
こんなことを言ってみろ。太宰はきっと調子にのるだろう。
それに、なにより俺がこっ恥ずかしい。


…そういえば、普段の俺達にはよっぽどのことがない限り:the恋人:というような甘い雰囲気は流れないと思う。

まぁ、いつも死ねだの消えろだの言っているのは俺なのだが。

ふと、
太宰を見つめる。

目の前のキレイな寝顔。
それは、とても儚げに見え、同時にとても魅惑的だった。


それにしても、一向に太宰は起きる気配がない。

「…………このまま二度寝するか…?」
この際仕事のことは考えない。うん。きっと大丈夫だ。

静かに目を閉じる。







「二度寝はダメだよ、中也」

!?

突如聞こえた声に目を見開く。
と、腹の上でうつ伏せになりながらこちらを見てる太宰の顔がドアップで視界を占領した。

「な、て、手前起きて………」
「いやいや、今起きたよ」
「そうか………」
「うん。…目、腫れてるな…くらいから。」
「結構初っ端じゃねぇか!!!」
「まぁまぁ、怒らない怒らないっと……」

太宰が腹の上から退いた。
…………うつ伏せのまま。

「腰、痛むのか?」
「………ん、まぁね。」

どんなに激しく俺とした朝でも、太宰は必ず上を向いて寝ていた。

……………………………。
しばらくの沈黙が部屋に流れる。
と、ふいに太宰が口を開いた。

「昔は、こんな痛み我慢できたんだ。」

太宰が自分の昔の話をするのは珍しい。
あまり、思い出したくないのだろう、過去の話になると、太宰はここぞとばかりに必ず話を逸らすのだ。

「最初は驚いたよ。
私は首領の恋愛対象からは完全に外れていたからね。」

太宰は、昔のことを思い出すように目を瞑った。

「……………何度逃げたいと思ったか分からない。でも、いつの間にかそんな気持ちも無くなるほどに首領との行為は日常に溶け込んだんだ。当たり前になった。
……中也と出逢わなければ、今でもきっとそう思ってた。」

「太宰…」
「私は、そういう意味では中也に救われたのかもしれない。」

太宰が目を開いた。

「…………………中也、顔真っ赤…」
「う、るせぇ!
いきなり手前がこっ恥ずかしいこと言うからだろうが…」
「ほんと、中也は可愛いなぁ」
「んだとおい!」


また、日常が始まる。
それは、俺にとって大事なもので、失いたくないもの。

こんな日常が、いつまでも続くのなら……………。