大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: BL色々書くよ! 〜文スト:太中〜 18禁 ( No.99 )
- 日時: 2016/10/10 23:32
- 名前: ぽぺぽぺ
Ailis様リクエスト
太中 R18
(※この物語では、蒼の使徒事件が、小説<太宰治の入社試験>の時期で起こったものとしています。
アニメ派の方、申し訳ございません。。。)
〜〜〜
ある日の探偵社。
「あああああ……………!!!!」
いきなり太宰が叫び声を上げながら机に突っ伏した。
「え、だ、太宰さんどうしたんですか…!?」
「構うな小僧。どうせまた変なキノコでも食べたんだろう。」
国木田がパソコンから目を離さずに言う。
すると、
ガバッ
太宰が勢い良く顔をあげた。
「違うよ!国木田君!
君なら知っているでしょう!
蒼の使徒事件で私の大事な大事な万年筆が盗聴器に替えられてしまったのを!!」
「あぁ…あったな。」
「おっと…この件に関してはあまり国木田君へ振らない方がいいのかな…?
…まぁいいや、私はその時のことを今でも悔やんでいるのだよ……っ」
「そんなに大事な万年筆だったんですか?」
敦が問う。
「そりゃもちろんさ。
あの万年筆は、さる中東の独裁者が使って居たものと同じ型で、とてもお金では到底払えない程の価値があったんだもの…………
もちろん、事件が解決した後にきっと取り返そうと思っていたのだけれど…
犯人は逮捕前、何者かに万年筆共々襲われていてね…
あぁ…本当に、あの時の自分をこれまで何回悔やんだことか………っ」
「お金では到底払えない価値…ってその万年筆には、どんな価値がついていたんですか?」
再び 敦が問うと、太宰は真面目な表情を浮かべ、遠い目をしながら言った。
「あの万年筆にはねぇ…私と私の大切な人との思い出が詰まっていたのだよ………」
〜〜〜
一旦切ります!!
- Re: BL色々書くよ! 〜文スト:太中〜 18禁 ( No.100 )
- 日時: 2016/10/14 07:32
- 名前: ぽぺぽぺ
時は遡り四年程前…太宰がまだポートマフィアの最年少幹部だった頃。
〜〜
「おーわーらーなーーいーーーー!!」
執務室の革イスへ腰掛け、重厚な扉の外にも聞こえるような大きな声で叫ぶのは、ポートマフィア幹部 :太宰治: だ。
「五月蝿ぇ!!!!!青鯖が!!」
太宰よりもはるかに大きな怒声を響かせたのは、太宰の相棒である :中原中也: だ。
「手前が昨日いきなりいい川があるとか言って仕事放っぽって川に飛び込んだ挙句そのまま行方不明になった所為だろうが!!
黙ってさっさと終わらせろ!!」
「へいへ〜い…って、それはそうと、なんで中也此処にいるの?」
太宰が問う。
「んなこと自分で考えろ。
手前に裂く口がもったいねぇ」
「ん〜〜……あ!分かった。
昨日は帰ったらすぐ寝てしまったからね!
待ちきれずに執務室まで……」
「違ぇよ!!」
またしても中也の怒声が響く。
「手前の監視だ監視!!!手前が全く仕事終わらせねぇせいで組んでる俺にまで迷惑が掛かってんだよ!」
「あ〜、なるほどなるほど………
でもねぇ……ここまで部屋から出ないでずっと仕事をしていると、いくら仕事熱心な私であっても集中力は切れてしまうものだよ…。」
「……仕事熱心な人間は仕事を放っぽって川に飛び込んだりはしねぇよ。」
「いやはやごもっとも。」
ギチッ
中也が拳を握る。
しかし太宰は、そんなこと 気にもしないというように伸びをした。
「あーあ…なにか私のテンションを瞬く間にMAXまで引き上げてくれるアイテムは無いものか……」
「んなもんある訳ねぇだろ………
………いや、待てよ?」
「何か思い当たるのかい!?」
太宰の顔が輝く。
…と、中也は、服のポケットから、一本の万年筆を取り出した。
「ほら。」
「…………魔法のステッキ?」
「なに莫迦言ってやがる。
万年筆だ。」
「それを、中也が私に?」
「あぁ…すこぶる書きずらい不良物だがな。
手前がどうしても欲しいって言うならくれてやる。」
「いるよ。くれないか。」
「だよなァ…いくら手前でもこんな不良物………………………は?」
「くれるのでしょう?中也が私にプレゼントなんて珍しいからね。
大事にするよ。」
そう言うと太宰は手を出し、子供のようなキラキラした目で中也を見つめた。
中也は、心底驚いたような顔で太宰をしばらく見つめ、
「……まぁいい、捨てる手間が省けるからな。」
と言って、差し出された太宰の手に万年筆を乗せた。
「ありがとう。」
太宰は、一言お礼を言うと、万年筆を大事そうに胸元へ収めた。
「さて……テンションも上がったことだし、仕事に戻るよ…っと、中也。」
「なんだ?」
「これから私は頑張って仕事をする。
見られていると、どうも気が散りそうでね。
少し、外へ出ていてくれるかい?」
「………サボったりしねぇだろうな。」
「私の言うことが信じられない?」
「…………………あぁ、分かった。
2時間だけ席を外す、その間に終わらせろよ。」
「了解。」
中也は、太宰の返事を聞くと、太宰に背を向け 扉へ歩き、執務室をあとにした。
……その時、太宰がどんな顔をしていたか、中也には知る由もない
- Re: BL色々書くよ! 〜文スト:太中〜 18禁 ( No.101 )
- 日時: 2016/10/25 21:35
- 名前: ぽぺぽぺ
中也side
俺が執務室を出たのは、午後11時頃。
そして今の時刻は午前1時
俺が執務室を出てから2時間程が経過した。
そろそろ戻ってもいい頃合いだろう。
「太宰、入るぞ」
シーン……
(無反応…?)
いつもなら、何かしらの返答がある。
…部屋に、太宰がいない?
………………まさか!!!
…サボって何処かへ出掛けた!?
ガチャ!!
俺は、執務室の扉を開け放つ。
目に飛び込んできたのは………
もぬけの殻の革イス。
「アイツ…ほんとに逃げやがったのか……ッ!?……………………ん?」
ふと机をやると
「仕事が…出来てる」
あれだけあった仕事が、仕事机の上に完成された状態で綺麗に整頓されて置いてあった。
(終わった後に何処かへ行ったのか…?)
しかし、執務室には妙な違和感があった。
今この部屋にいるのは、俺だけではない。
確かで曖昧な確信があった。
俺は、尾行などをされないよう、幼い頃から人の気配を感じ取る訓練をしている。
その訓練は、今この場でも役に立っているようだ。
目を瞑り、耳を澄ませる。
この部屋全体に 神経を張り巡らす。
部屋の何処かに誰かがいるのなら、微かであっても物音はするはずだ。
(集中しろ……集中………)
ガサ…………
(かかった!
…………右側の…ドア挟んでるな……)
静かに目を開く。
(聞こえた位置は………………っと)
右側を見る。
そこには、一枚のドアがあった。
「ん?待て…ここのドアって…」
近づき、ドアを開ける。
ガチャ
そこは、仮眠部屋だった。
執務室には、仕事を効率的にこなせるように、仮眠部屋が設置されている。
しかし、太宰は仮眠部屋を使う時は必ず鍵を掛けている。
いくら太宰であっても、寝ていては奇襲の際、反応が遅れるからだ。
(なんで…開けっ放しだったんだ…?)
そんな疑問を抱きながら仮眠部屋へ入り、念のためドアを閉め、鍵を掛けた。
(…寝てるのか?)
俺は、謎につま先歩きをして、極力物音を立てぬようにベッドまで近づき、太宰に声をかけようと手を伸ばした。
「おい…だざ……!?」
声を出した瞬間
布団の中から手が出てきて、腕をつかまれた。
俺は体制を崩しそのままベッドへ倒れ込む。
「やぁ、中也、おはよう。」
「手前……驚かせんな!」
「いやぁ、なかなか声を掛けてくれなかったからね、待ちくたびれちゃって。」
「はぁ…まぁいい。
とりあえず腕離せ。」
「やだ。」
「なんで」
「嫌だから嫌なの!」
全く理由になっていない。
「なんだよ……俺だって暇じゃねぇぞ…」
「私の仕事が無いってことは、中也も今は仕事ないでしょう?」
「まぁ…そうだけどよ…」
「ならいいじゃない。ちょっと…」
「ちょっと?」
「万年筆の使い心地、確かめさせてよ。」
…………………は?
「で…なんでベッドなんだよ?使い心地試すなら机でいいだろ。」
「いや、さっき書き心地は調べた。」
「どうだった」
「この上なく最悪だった。
何故この万年筆を売り出すことが出来たのだろうと不思議に思ったよ。」
「……ならもう使い心地は試してるじゃねぇか…これ以上それを何に使うんだよ。」
俺が言うと、太宰は何処かで見た事のある気味の悪い笑みを浮かべ、言った。
「…私ね…万年筆ってさ、書くことだけが利用方法ではないと思うんだ。」
「………書く他に利用方法なんぞあんのか?」
「あるよ。」
「どうやって使 ぅん……ッ!?」
は…待て待て
今……接吻…太宰と……!?
「ん………ぅ……っは……ッおい!」
俺は、太宰の頭を掴むと、一気に自分の顔から引き剥がした。
「…何?」
「何じゃねぇ!なにしてんだ…」
「何って…接吻だよ?」
「なんで万年筆の使い心地試すのに接吻がいる!?」
「それは…今から私と中也がスルのが、ソウイウコトだからだよ。」
〜〜〜
- Re: BL色々書くよ! 〜文スト:太中〜 18禁 ( No.102 )
- 日時: 2016/10/30 20:44
- 名前: ぽぺぽぺ
〜〜〜
「は……ソウイウコトって………」
「そう。ソウイウコト!」
…しばしの沈黙。
「………っの変態野郎!離しやがれ!!付き合ってられるか!!!」
「離せと言われて離すバカはいないよ。
それに、君 入ってくる時鍵を掛けたでしょ…
そんなに私と二人っきりになりたかったの?」
「んなわけあるか!!!!」
口論をしている間にもずっと太宰の腕の中で暴れるが、ガッチリと絞められていて、びくともしない。
「手前…どこにこんな力…………」
「……私、自分より身長の低い人を押さえつけられない程 か弱くはないよ?」
「死ね!!!!!!!」
再度 脱出を試みる。
が、やはり太宰の腕力が緩むことはなかった。
「…中也は万年筆じゃ気持ち良くなれない?」
「ったりめーだろ。俺は手前と違って変態じゃねーんだよ」
「なるほどね…………………
じゃあ、ゲームをしようか。」
「は?ゲーム?」
いきなりなにを言い出すんだコイツは。
「そう。ゲーム。
ルールは簡単!
今から私がこの万年筆で中也の体を弄る。
声を出したら中也の負け!
そうだな……よし。」
太宰は、ベッドサイドの砂時計をひっくり返した。
「この砂が全部下に降りるまでに中也が声を出さなかったら私の負け…どうかな?」
「…俺がそんなくだらねぇことをするとおもうか?」
「…中也に拒否権なんてあるわけないじゃない」
ハァ………
溜息が漏れる。
(このままいくら抵抗しようとも、逃げられないのは確実………。)
チラッ
砂時計を見ると、もう少し砂が下へ流れていた。
(この砂時計……あと5分弱ってとこか……)
「…分かったよ。ただし、砂が全部落ちた時に声を出してなかったら開放しろよ?」
「もちろん。
………じゃー始め。」
〜〜〜
やっとこさ投稿です(汗)
また近い内に登場したいと思いますのでどうかよろしくお願いします!!
- Re: BL 18禁 太中連載中 その他二次創作有り ( No.103 )
- 日時: 2016/11/05 22:32
- 名前: ぽぺぽぺ
始まると同時に太宰は、俺の服へ手を掛けた。
「中也って…細いよね。」
太宰が俺の服を脱がせながら、ポツリと呟く。
声を出さずに太宰に目をやる。
俺と目が合うと、太宰はフッと笑った。
「…細いと言っても私のようにヒョロっとした感じではなくて……引き締まってる、って言った方がいいのかな?」
(褒めても何も出ねぇぞ)
心の中で言う。
「そりゃ結構。
私が今出したいのは中也の甘ぁい声だけだからね。」
勝手に人の心の中読みやがって…
全く優秀な幹部様だ。
そんなことを考えている内に、太宰は黙々と服を脱がせていき、俺はあっという間に上半身シャツ一枚の格好になった。
…と、ここで太宰の手が止まる。
「……………いきなり直接するのもいいけれど、まだ時間はあるからね。
出来るだけ焦らしていくことにするよ。」
太宰のテノールが鼓膜を刺激する。
俺は、太宰から送られる熱い視線から逃れるように、ベッドサイドの砂時計を見た。
先程より 少し砂が減っている。
残り四分といったところだろう。
「さて…と」
太宰が万年筆を取り出す。
自分の手のサイズに合わせて買った為、太宰が持つと妙に小さく見えてしまう。
「手の大きさって…身長に比例するのかもね。」
ふふふっ…と気味悪く笑う太宰。
非常に気持ちが悪い。
フッ………
!?
いきなり、ベッドサイドに置いてあったランプが消された。
夜中な上に、窓一つない仮眠室は、一瞬で暗闇と化す。
「視覚を塞いだ方が、感覚が鋭くなるっていうでしょ…?
ちょっと、試してみたくて。」
ツ…………
冷たい無機質な感触が首筋を掠める。
「っ……………」
突然の甘い快感に声が漏れそうになるが、なんとか押し留まった。
「体…ビクンッてしたね……………
いきなりされて、びっくりしちゃったかな?」
耳元で囁かれ、また甘い快感が背筋を掛け登った。
「中也って…ほんと感じやすいよね……」
ピチャ……
「っ…!っふ…………」
耳を舐められ、吐息が漏れた。
ってこれ、万年筆関係ないよな?
ルール外じゃないか?
「…万年筆の使い心地も試していかないと、だね。」
だから、勝手に人の心の中を覗くな。
声には出さないが、雰囲気から伝わったのであろう。
太宰は、小さく「ごめん ごめん」と呟いた。
…笑いを含んでいたのは聞き間違いだ。
きっと。
スス………
万年筆が首筋を通り、鎖骨を通って 胸の辺りまで降りてきた。
「ゆっくり…焦らすから……………」
乳首の周りで大きな円を描くように、万年筆を動かす太宰。
段々中心へ狭まってくる。
あと少しで中心…というところで、いきなり太宰が動きを止めた。
体からゆっくり万年筆が離れていく。
???
なんだ?いきなり…………
「中也………」
ビクッ
太宰の動きを読もうと耳をすませていると、突然耳元で太宰の声が聞こえ、体が大きく震える。
「…本当に、イイ反応をするね………
まだ触ってないのに…乳首も尖らせてさ…」
「本当に…可愛いよ……」
「っ……ふ…………っ!!」
声が出そうになり、慌てて口を抑えた。
「ダメじゃない…口抑えちゃ。
そうだな……………よし。」
手首に違和感と圧迫感。
………縛られた………………!
束縛は、普段から謙遜しているプレイだ。
俺は戦闘の際に腕を使う事が多い。
手首なんて痛めると、仕事に大きな支障が出てしまうからだ。
なにより、太宰に何をされても抵抗らしい抵抗が出来ないのが悔しい。
「っ……!!」
手首をよじり、解こうと試みるが、太宰の手によりきつく巧妙に結ばれたそれは外れるどころか一向に緩む気配も無かった。
「大丈夫だよ。それ、絶対中也じゃ外せないけど、中也が暴れない限り怪我なんてしない結び方だから。」
明るい声で言う太宰。
だが 俺には
抵抗は無駄だ。暴れるな。
……そんな風にも聞こえた。