大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 東方の好きなCPを書きたい。 ( No.1 )
日時: 2016/07/25 14:02
名前: あんこ大福

意外かもだけど、霊夢とこいしの絡みでも。
結構謎です。
気持ちを察してもらいながら読んでくれたら良いなぁ、と思います(笑)

ーーー霊夢視点
さっきから覚妖怪がうろちょろしている。
小石を投げたって逃げやしないし、心なんざ読んでこねぇし、
一体何なんだこの妖怪は。

「れーいーむー」
「はぁあ?此方はあんたの名前なんて知らないわよ?」

どうせ、こいつも博麗の巫女という肩書きで私の名前を知っているのだろう。
第一、私はこいつの姿など初めて見たし。.......多分、だけど。

「えぇ〜?...ずううううっと前の異変の時に会ったのに?」
「そんでも知らないの。勿体ぶらないで名前言えば良いじゃない」

まぁ、それでも会ったか会ってないなんて思い出せやしないだろうけど。
この謎の覚妖怪を目にするのを終わりにしよう、と目を瞑る。

「私の名前?...ああ、古明地 こいしよ」

......ん?んんん?
こいし?....ああ、あの時の無意識妖怪ね。
驚きで目を開けた。其所には相変わらずの様子でこいしが居る。

「思い出した、魔理沙に泥棒は悪いこと、って言っていた奴ね」
「目の前に居るのに‘‘奴,,なんて酷い!!」

__...あー、そう。酷い事言ったつもりは無いのだけれど。
決して口には出さなかった。...何故だろう。
言わなかったのは何故、って理由を聞かれても答えられない気がした。

「あんたが泣くなんて、可笑しくて此方も泣くわ」
「泣いてなんかないわ、嘘泣きよ」

にこりと笑って、こいしは答えた。
こいつは何を思ってこんな発言をしているのか...。

全く、呆れる。馬鹿みたい。
こいしみたいに心を閉ざした妖怪は感情なんて無いのに。
感情豊かな人間への背伸びなんだろうか。

「ふふ、はは....あはは、無意識妖怪が嘘泣き、ねぇ...」
「何が面白いのよ、今日の霊夢は変ね」

自分の考えが可笑しくて、笑った。
確かにこいしの言う通りかも知れない。
今日の私は何かが可笑しい。人の事をこんだけ思わないのに。

「ねぇ、こいしは....こいしは本気で笑って、泣いて、生きた事がある?」
「..........どうだと思う?」

...こいしは無理をした様に笑う。...笑う。
私の違和感がようやく見つかった。こいしの気持ちが分からないんだ。
それ故に、こんな愚問な質問をした。...駄目だ、頭がパンクしそうだ。

「どうって......あんたらしく無いわね」
「そうかな。....そうかもね」

霊夢がいつもの様に呆れた様に笑う。
こいしがいつもの様に感情の無い綺麗な笑みを浮かべる。

「....いつかは気持ちを取り戻せたら良いわね」
「取り戻せたら、霊夢の事好きになるのかな?」

馬鹿言うな、恋の妖怪め。