大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: [BL]おそ松さん[気分更新] ( No.1 )
日時: 2016/07/27 21:56
名前: ゲロ娘

#おそ一「アンタのせいでしょ」


僕は一松。松野家の恥さらし兄弟の四男。四男と言っても僕たち兄弟は一卵性六つ子っていうのかな。みんな同じ身体をした兄弟。そしてこの兄弟はみんなニートにして童貞。クズの中のクズに部類するクズ。笑っちゃうでしょ?寧ろ笑ってほしいくらいだね。そして僕はその抜粋されたクズの中の更に上をいくゴミクズ。生きる価値も無いんですー。
でも、生き甲斐はある。ひとつ上げるとすれば猫との戯れってところ。こんな真夏日に真っ昼間から外に出るタイプじゃない、でもそんな僕が毎日のように猫の溜まり場の路地裏に行っちゃうくらい。いつからハマってたのかはあんまり覚えてないんだけど、確か中学くらいから行き続けてる気がする…。気がする、だけ。
んまぁ、こんなゴミの過去抉るような話題は不快にしかならないと思うし、聞き流してくれてもいいんだけど。そんなこんなの紆余曲折をえて僕は今日も路地裏で野良たちとお昼を過ごす。薄暗くて狭いここは、目が覚めるくらい明るくて暑苦しい大通りとは次元を超越していて、どこか別世界じみた感覚を僕に与えてくる。ここにいるのは野良たちと僕だけ。
猫と出来るだけ目線を合わせられるようにしゃがむと、当たり前のように僕の周りに三匹が集まって来る。すると決まって甘ったるい鳴き声やしなやかな身体を脚に擦り付けてきて僕にすがって来る。それは腹が減ったっていう僕とコイツらとの合図のようなもので、それをされると僕も決まって多くない貯金を削ってコンビニで買ってきた猫缶をパカッと開けて、身を寄せあう猫たちの顔の前に差し出す。勢いよく食べるのは朝夜は何も餌を与えられていないからだろうか。まあいい。僕にだって限界もあるし。
…でも、やっぱり可哀想、だよね。

「んぉ、やっぱり居たねぇ…一松。お兄ちゃんの勘鋭すぎない?凄くない?」

そうこう思慮していたら、かけられた声で僕は一気に現実に引き戻される。
背後から響いた間の抜けた声は、聞き飽きる程聞いてきた長男おそ松のものだった。僕は、特に驚く事も無かった。だってこの人が僕を探してたって事は。