大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: [BL]おそ松さん[気分更新] ( No.5 )
- 日時: 2016/07/27 23:00
- 名前: ゲロ娘
#おそ一「アンタのせいでしょ」:2
「暇なんだよねー…俺と付き合ってくれるよね一松は?」
ほんのちょっと悲しげなムードを漂わせながら無機質な笑顔を作ってみせる。一松は長男様のこの言葉と、この顔に弱いわけ。だって案外優しいんだもんね、コイツ。断れないんだよ弱いんだもん、コイツ。
ほらほら振り向いちゃったよ。実は一松もハマってたりしてな。まあ、嫌なんて言わせるも気もないケド。
「……また?」
ちょっと不安げに問うてくる。ホントは乗り気のくせにさ、
「うん。また」
取り敢えずニコニコして軽薄に答える。昔からさ、笑顔を作るのは得意なんだよね〜俺。言ってから、ズカズカ寄ってったら何が怖いのか分かんないけどそそくさに立って、「僕…今日は、その…」猫が居るしって逃げたそうな顔してる。弱るなァ。しょうがないし聞くかな、
「やっぱり嫌?」
「いや…嫌っていう訳じゃない…けど…」
ああー…。ゴメンね一松。
「別に兄ちゃんは誰でもいいんだけどネ?なんならもう断ってくれてもいいからさ〜…カラ松とか家居るかなァ?」
ん、ホントは俺そんな泣きたそうなお前の顔見たくないんだけどね?ズルい言い訳でも作らないとお前俺から逃げちゃうでしょ。だから、仕方ないよ。うん。俺から逃げたがる一松も悪いし。
ストックなんて幾らでも在るなんて嘘に決まってる。六つ子でもみんな違う、一松と俺は全く違う存在のように。ゴメン、俺お前の鈍さ利用してばっかだわ。
一松に背を向け歩きだそうとすれば、後ろから服の裾を引っ張ってくれるのは優しくて弱くて可愛くて可哀想な俺の一松。
「……嫌じゃない…いいよ……」
馬鹿だなァ、コイツ手ぇ震えてやがるよ。
「うん。やっぱり一松だけだわ」
この台詞も何回言ってきたっけ。優しく耳元で言ってやると、一松は口元緩めてくれるんだよ。ホント可哀想。