大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 姦詰め短編集。【こいし×村紗】※閲覧注意 ( No.130 )
日時: 2017/03/21 17:32
名前: 玄蠢ーGenSyunnー

いや、考えるのは止めよう。
そんな事を考えてしまってたら、好奇心に負けて彼女を喰べてしまう。
否、自らの体に取り込んで一生を共にするというのも良いかもな....。
でもそんなことしたら、間違いなく寺一行に怒鳴り散らされてしまうだろう。
諦めよう、諦めよう。

「........ん.......んん.......」

彼女が僅かに身動ぎ、篭った声を洩らした。
ああ、今すぐ止めなければ。この行為を今すぐ止めなければ。
頭の中で黄色信号が鳴り響く。危険信号の一歩手前だ。
サッと手を引き抜き、ぐちゃぐちゃにした服を直す。

それが終わった直後、彼女は目を覚ました。





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「.........あのねこいし」

頭上から重たい言葉が降りかかる。
いや、さ....仕方ないじゃん。仕方ないでしょ?仕方なくないですか?
地に額を擦りつけながら、自らの今までの行為を恥じる。

「....先ず顔を上げなさい、こいし」

その言葉の通り、顔を上げる。
...予想通り、声の人物は怒りとも悲しみとも取れる表情をしていた。
ピンクの混じった、どす黒い瞳。
赤い赤い、ひとつ目のサードアイ。
........その姿は覚にふさわしい、私のお姉ちゃんだ。

「先に言い分を聞くわ」
「仕方がなかったんです」

即答してやる。
すると目の前の人物は、顔をよりいっそう歪ませて此方に詰め寄ってきた。
これは完全に怒っている。怒っているではないか。
なんで?私はそのまま答えたのに!!

「....こいし。お姉ちゃんは少し恥ずかしいし、とても悲しいです」
「....はぁ」

これはいつもの説教パターンか。
いつもいつも此ばかりは飽きる。それで諭そうとしているのかは分からないが。

「何故あんな事をしたのですか」
「夢だと思っていました」
「ん?ええ..?」

いや、ね?
本当だよ?本当だよお姉ちゃん。本当の事だよ?
夢って思ってたのはあながち間違ってなくてさ。
あの、ほら....夢と現実がごっちゃになってたやつだよ。

それでさ、別に胸揉むのは女の子同士だから良いじゃん。
私とお姉ちゃんとでもやってたでしょ?
でもさ?でもさ?腸引き摺り出すなんて私でさえも予想外だったよ?

「....夢って..あ、あんたねぇ....。これまでの事全て言いましょうか?」
「....はい....」

どんなに弁解しようが逃げられないね。
諦めよう。
というかお姉ちゃんは何処の閻魔様だよ。え?説教好きだったっけ?

「一方的な愛撫。身体に傷を負わす。体内解剖」
「あのねぇ、村紗さんだったからまだ良かったけど。それが博麗の巫女とか守矢の巫女とかだったら間違いなく殺されてたわよ?」
「それにも関わらず、あんたはまた__」





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「........が..は..ヒューヒュー.....ヒューヒュー..」

ヒューヒューと抜けた音が辺りに反響する。
ドクドクと溢れ出すどす黒い赤。
それらは喉・腹・腕・足・顔....体の至る所から溢れ出していた。
ドクドクと、止まることを知らない。それは、かつてに味わった痛みのような気もした。
心臓を抉られたような、そんな痛み。

僅かながらに見えるぼやけた視界には、長い長いホースのようなものが見えた。
それは、血のように赤くて、恐怖を覚えた。
恐ろしくて、自分の腹にさえ目線を移せない。何が怖いのか分からなくて、分かっている。
矛盾している、けど何が怖いのかは本当に分からない。

そしてホースの傍には、笑顔のあの子が居た。
物凄く笑顔でホースを持つ上げる。ホースはぐにゃんぐにゃんと弱く動いていた。
....ああ、あれはホースではなくて腸なんだと。理解したくもない事実を理解した。
重い鉄の塊のように感じる手を動かす。

「____はっ!?」

分厚い皮膚の奥には、何も無かった。
そう、何も何も無かった。
筋肉さえも、骨さえも、臓器さえも無かった。




End.