大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 姦詰め短編集。 ( No.135 )
- 日時: 2017/04/03 13:02
- 名前: 玄蠢ーGenSyunnー
そういえば、と前々から書きたかったものを思い出したので
蟲姦【リグル】
ーーーーー
――今夜は月が綺麗だね。
....あの野郎、糞が。
にっこりとして、恥ずかしそうに言う彼奴はそう言った。
そこまでは良かった。そこまでは良かったのだ。
彼奴、その後に陽気な歌を歌いやがった。あんにゃろう、自分の能力を知らねぇのかとも怒鳴りたくなった。
「....何も見えない。これは...蛍を喚ぶしかないか」
彼奴の歌に魅入られたらお仕舞いだ。
今のあたしのように鳥目になって行き先帰り道も方位もごっちゃんになっちゃう。
まぁ、そうなる前に帰んなかったあたしも悪いっちゃ悪いけどさ。
こうなったら秘法(?)を使うしかないね!!
我が御得意の能力、虫を喚ぶ。
さらにさらに、自分も蛍だからきっと沢山の蛍が来てくれるだろう!!
「........?」
様子が可笑しい。
まぁ、いいか。蛍の光を利用して家に帰れればそれで良しだし。
「さ、あたしの家に案内宜しく!」
そう言い、やって来たホタルの群に近付く。
........あれ?
*****
そうか。
偽者の蛍に騙されて、今こうやって捕食されているのか。
....いやいやいや、それだとあたしは死んでいるという事になっちゃうじゃない。
でも、あの時感じた違和感は...?
確か、群れだと思ったら違って、一匹の大きな偽者蛍だったんだっけ?
曖昧な記憶を引っ張り出して、あたしのちっちゃな脳は何となく理解した。恐らく記憶通りなんだろう。
「........っ、ひっ!?」
飛び飛びの走馬灯のような回想をして眼を開く。
視界は得体の知れない虫の顔で埋め尽くされていた。気持ち悪い。奇妙だ。何故だ。
様々な感情が胸の内を駆け回るが、何処か冷静だった。次に何をするべきなのかが分かった。
とりあえず離れようと思い、飛び退こうとするが出来ない。いくら足を動かそうが、動けそうな兆しは全く見えない。何だよこれ、動けない...?
視線を足元に向けた瞬間、背筋にぞくりと冷たいものが走った。理解してはいけない。
全身が氷のようになったかのように動けない。見たくもないのに、顔を、視線を背ける事が出来ない。
此れは....得体の知れない虫と交尾している?
自分の股には大きな棒のようなものが刺さっている。太股にはこびりついた赤黒い血。
膝にはあたしを固定するかの様に何かが巻き付いている。そして自分は全裸だった。...紛れもなく交尾だ。
脳内にその事実が浮かんでは消えていった。脳が危険信号を鳴らしているのだ。
逃げないといけないのだ。このままではこいつの奴を孕まされてしまう。いや、もう種付けされているのか?
否、でもまだ助かる...。こいつの奴を産むなんて事は真っ平お断り、ごめんだ。
エラーを起こした様に身体を強張らせる。ネトッと厭な汗が額を流れた。
「ぇ..?ぁ....」
そんな事はとうに分かりきっている。
情けない声が漏れるだけで、逃げる事など出来ないでいた。
どうすればいい?どうすれば良いんだ?
博麗の巫女を呼ぶ?スキマの賢者を呼ぶ?白黒の魔法使いを呼ぶ?カラフルな人形遣いを呼ぶ?赤い吸血鬼を呼ぶ?ナイフ遣いのメイドを呼ぶ?
解決策はいくら考えようがどれも実行出来そうにない。
ああ、もういっそのこと、文屋が来るのを祈ろうか?
「く、ぅぅぅ....大きい..!?」
ぐるぐると廻る思考回路をぶったぎる様に、突然虫が動きだした。
股に刺さっている棒をあたしに押し付ける様に前後にゆらゆらと。
既にかなりのものが中に入っていて、これ以上受け入れるのは非常に困難に思う。
ぐちゃぐちゃと中を掻き乱す。
内臓が飛び出ちゃいそう。ぐるぐると掻き回されると身体中を壊されそうな気がした。
その度に吐き出しそうになる嘔吐感が込み上げてくる。
全然気持ちよくもないし、ただただ気持ち悪い。無我夢中になるわけでもなく、冷静に状況を分析するしかない。
あたしの中に入っているのはどう解釈しようが、虫のぺニスだろう。
いやなんか、本当に吐きそう。
嘘じゃない。比喩でもない。本当に吐きそうだ。