大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 【R-18】姦詰め短編集。【咲夜×パチュリー連載中】 ( No.40 )
日時: 2016/12/21 18:07
名前: 玄蠢

どう返せば良いのだろう。
声を出そうにも、喉で突っ掛かって上手く出せなかった。

「淫魔だなんて...パチュリーは変態?」
「.....あ、いや、気になっただけよ」

咲夜は意地の悪い笑みを浮かべ、ぐいっと顔を此方に寄せる。
私の視界は咲夜で埋まり、目を逸らそうにも出来なかった。
相変わらず咲夜はニヤニヤとしていた。...流石に気持ち悪い。

沈黙の中、見つめ合うのは中々に辛く、此方から切り出した。
“とりあえず何か言えば会話は続き、気まずい空気は無くなるだろう”と考え、
適当に命令をすることにした。
................だがしかし、これといった命令は考え付かなかった。

「.....やっぱり、貴女が崩した言葉で話しているのは慣れないわ。通常通りに
戻してちょうだい」
「.............んー..今日のパチュリー様は何処か変ですね」

咲夜は少し驚いたらしく、目を見開いていたが、やがて優しげな笑みを浮かべた。
...やっぱり、咲夜はこうだろう。

__とか言っても、内心胸が高鳴っていた。
だって、普段見れない、親しそうに私に接する咲夜。
会話はまぁまぁ、楽しかった。

「ですがパチュリー様。淫魔とはどういう事でしょうか?召喚して、何をなさる
つもりだったのですか?」

だが話題は直ぐに戻されてしまった。
咲夜は少し眉を吊り上げて、私に問いを掛ける。興奮しているのが容易く分かった。
本当に召喚するつもりも無かった私にとっては大事にする事件では無いだろう
とも思っているのだけれど....。
嗚呼、もしかして嫉妬ってやつなのかしら。少し鎌を掛けてみよう。

「いや、本当に何も無いわよ。..というか咲夜。何でそんなに怒っているのかしら。
淫魔への嫉妬なの?」

からかい混じりの様にも聞こえる発言を聞いた咲夜は、更に顔を歪ませた。
ムッとしていて、機嫌斜めなのが見ているだけでも伝わってくる。
“いつもの澄ました顔付きでクールな咲夜は何処へ言ったのだろう”と言った
事を少々後悔しつつも反面、子供っぽいなと思う。

「......もう良いです。罰を与えます」
「罰って..。さ、咲夜?」

忘れていた。完璧に忘れていた。
何せ、私達は有り得ない関係__言えば、恋仲という関係を築いている。
そりゃあ、咲夜が怒るのも当然かもしれない。一歩間違えば、浮気なのだから。

「__ひゃあ!?」

ひょいと軽々しく抱えられる。思わず服を握りしめ、間抜けな声が飛び出した。
嫌々、待ちなさいよ。
私........このままベッドに連れていかれるんじゃないの?