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視点・コノハ

「あ…ゴム、買ってこなきゃ…ちょっと、待ってて…」

『へあ？』

学校なんかでするとは思わなかったから…それに…。

『い、今…？誰か来たら…！』

戸惑っているシンタローに優しく言う。
「大丈夫…すぐ戻ってくるよ。
　…鍵閉めていくし、隠れてれば…。」

そう言って、ポケットから鍵を取り出してみせた。

『鍵？！何でそ、なもん…』

「合鍵…先生に頼まれた時、借りた…。
…じゃあ、行ってくるね。」
ふふっ、びっくりしてるなぁ…。

『あッ、待っ…』
焦ったようなシンタローの言葉を遮り言い放つ。
「10分ぐらいだから…待っててね？」

そのままシンタローの返事も待たずに、
僕は鍵を閉めてその場を離れた。

シンタローに飲ませた薬。
紙袋に一緒に入っていたものだ。
5〜10分で効き始めるらしい。

合鍵は、廊下にかけておく決まりだし、
先生達も気にしないから大丈夫。
ああ…戻ってきた時が楽しみだなあ…


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