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視点・シンタロー

顔いつもより赤いし…黙ったままだ…
本当に大丈夫か？

『お前……………のか？』

何て？よく聞こえなかった、

「ん？何か言っt…ぅわあっ！」

その瞬間、突然左腕をクロハに引っ張られ、

キス、された……？

勢いでベッドについた右腕で体を支えたまま
動けないでいた俺は、クロハが俺の唇を
こじ開けようとしたところで我にかえった。

「えっ？！ちょっと、待っt…！んむ…」

ハッと体を起こして口を開いたが、
すぐにクロハに引き戻され
クロハの膝に正面から座ってしまった。

クロハの舌は開いた唇の隙間から割り込んで、
口内を犯す。

クロハの熱い舌が、俺の舌を捉えて
逃げても絡めとられる。

ハァハァという息づかいとクチュクチュという音が
部屋を満たしていく。

ダメだ…くらくらする…苦しくなってクロハの胸を叩いた。

…クロハの目、怖い……。

射抜くような鋭い目が俺を見つめる。


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