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更新9　視点・シンタロー

『…まあいい。ところで、
お前たちは何時頃に帰ってくるつもりなんだ？
モモやマリーなんかは、
もう風呂も済ませたんだが…』

「分かんないけど、待ってなくていいよ
って伝えて？シンタロー君。」

何でわざわざ俺が…！

「えっ、と…まだ、分かん…なぁ…！い、けど…っ
帰り、待ってなく…て…いいから…ぁ」

ヤバイ。声、が…！
みんなにバレたらどうするんだよ。
カノを睨むが、気にしてなさそうだ。

『ちょっと聞こえにくいんだが…
え？あぁ…キサラギがお前と話したいそうだ。
ちょっと待ってくれ…代わるな。』

え？モモが俺に話？

『もしもし、お兄ちゃん？
私…というか、エネちゃんからなんだけど…
お兄ちゃん、ツリメさんと路地裏で
何やってるんですか？！…って。』

「は…はぁ？！」

何で知ってんだアイツ…！
そうだ、エネが俺の携帯のGPSで調べたのか…。

『(モモちゃん、カノシンだよ！)
(マ、マリーちゃん…流石に無いと思うよ？
お兄ちゃんみたいなのがモテる訳が…)』

妹よ、電話の向こうでの会話が筒抜けだぞ。

「あ…それはだな…カノ、が…ぁ、人に…
聞、かれたく、ない話、だって言うから…ッん！」

カノが内側をゆっくり抉ってくる。

声が漏れてないだろうか、
腰を打ち付ける音が聞こえてやしないだろうか。

考えると、背筋をゾクゾクゾクッ…と
快感が走り抜けていく。

『…？調子悪いのかなぁ…
途切れ途切れで聞こえるんだけど…』

「そ、うなんじゃ、ないか…？っあ…！
もう…カノ…に、代わっ、…〜〜〜ッ！」


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