15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

更新1

「ぁ……あッ、くろ、は……！
……キス、して？」
「シンタロー……んっ」
「っ……ふぁ……んんッ、＿＿＿＿ッ！」



「……ところで。お前たち」

正座した二人の前に、仁王立ちのアザミが立ちはだかる。
右手には、エネが作成した報告書が握られている。

「仲睦まじいのは良いことだが……
一体、仕事の方はどうなってるんだ」

「えっと……それは……」

正座させられたまま黙りこんだ二人に
アザミは溜め息をついた。

「聞かんでも大体分かっておる……
どうせ、二人で過ごすあまり
仕事が疎かになっておったのだろう。」

(実際、他の皆からも苦情が来ているのだが……)
アザミはチラリと報告書に目をやると苦笑いした。

「……集中出来ないのなら、
お互いを離すしかあるまいな。
明日からクロハは川のこちら側、
シンタローは対岸で仕事に当たるように。
……許可もなく勝手に会ってはならん。」

その言葉に、うつ向いていたクロハが勢いよく顔を上げた。

「ま、待って下さい女王……！
それはあんまりじゃ……」

「本来の仕事をまっとう出来ないのなら
これも仕方あるまい……
ただし。私の可愛い孫がそれでは可哀想だと言うので
7月7日の祭り日だけ、会うことを許そう。」

「そんな……。」