大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: BLカゲプロ館・R-18 クロシン/七夕パロ ( No.685 )
日時: 2017/07/08 00:37
名前: ゆあら ◆IrmWJHGPjM

更新3

それからの二人は、ますます仕事に
身が入らなくなったようだった。

ションボリと背を丸め、何事にも
やる気がなさそうにため息をつく姿は見るに耐えない。

1ヶ月が経ち、新たに作られた報告書には
二人のやる気が激減したことの苦情が
たくさん寄せられたため、
アザミは、お互い川岸までなら近づくことを許可した。

二人は仕事の合間をぬって
天の川の岸に立ち、お互いを探した。
辛うじて会話は出来るものの、
対岸は暗く、愛する人の姿を
はっきり見ることは出来なかった。

そんなこんなで少しずつ二人もやる気を取り戻し、
気付けば祭りの日が迫っていた。


「お兄ちゃん!七夕、とうとう明日だね!」

仕事の休憩時間、モモがシンタローに話しかけた。

「!そうだな……やっとクロハに会えるのか……!」

シンタローはやっと恋人に会えると思い
嬉しそうである。

「シン兄は、短冊に願い事書かないの?」

「……そういうヒビヤは何書いたんだよ」

シンタローが聞くと、ヒビヤは
手に持っていた水色の短冊を掲げてみせた。

『ヒヨリの写真が貰えますように』

「……短冊に書くにしては小さいな」

「べっ……別にいいだろ!
あっ、そーだ!ヒヨリは何て書いたの?!」

そう言うと、ヒビヤはヒヨリの元へ走っていった。

「な、何よ。何でアンタに見せなきゃいけないのよ……」

「えー、いいじゃん教えてよー」

結局仲が良さそうな二人を見て
羨ましいなと思い、
シンタローは対岸を遠く見つめた。