更新5キラキラと瞬くそれは、七夕の奇跡。周囲はうっすらと光を放ち、天の川に橋がかけられる。その橋の両側で、二人はずっと会いたかった人を見つけた。「……シンタロー」「クロハ……!」二人はすぐさま駆け出すと、橋の真ん中でお互いをしっかりと抱き締めた。微笑んだアザミの頭上で笹の葉が揺れる。見上げれば、隣同士に飾られた赤と黒の短冊。『ずっと一緒に、幸せに過ごせますように』FIN