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更新4　視点・コノハ

「はぁっ……はぁっ……」

……どうしよう。
全然、治まらない。

熱が。籠って。

「は、ぁっ……ん、はぁッ……はぁッ……ぁ」

苦しい。

僕は両手で自分の体を抱き締めるようにして
うずくまったまま、耐えていた。

そもそもなんでこんな風になっちゃったんだっけ。
あ……この熱はあの時と一緒＿＿

「……おい、何してんだよ」

僕の様子がおかしいことに気付いてクロハが立ち上がった。

「はぁッ……くろ、は……なんか……体、熱くて……」

「お前、風邪でも引いたのか？絶対うつすなよ」

クロハは心底嫌そうにそう言うとくるりと踵を返して
元の場所に戻ろうとする。

「待っ、て……！」

つい、クロハの服の裾を握っていた。

「違うの……風邪、じゃ……
今回は、全然、治まらなくて……
僕の体、クロハとシた時から、おかしくて……っ
熱くて、体の奥が苦しくなって……っ！」

「ね、だから、クロハ……っ、はやく治して……？」


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