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更新1　視点・カノ

「ふー……」

浴槽に沸いた温かいお湯に浸かりながら息を吐き出した。
アジトの浴槽は結構広くて、
ぐーっと足を伸ばせるのが助かる。

この時間に今日１日を振り返るのが僕の日課だ。

今日も１日、色んなことがあったなぁ
マリーは疲れてもう寝ちゃっだろうな
キドは多分まだ起きてるよね
セトは……バイト遅いんだった

そういえば、最近セトと一緒にいる時間が少ない。
セトはバイトが忙しくて帰ってくるのは夜だし、
僕は僕で任務とかあるし
これでも一応恋人同士……なのに

はぁ……会いたいなぁ……セト……

「ただいまっす！」
「ぅえぇっ？！セト？！」

突然浴室のドアが空くとセトが顔を覗かせた。

「もう……ビックリして心臓止まるかと思ったんだけど！
っていうか、バイトじゃなかったの？」

「今日はちょっと早く終わったんすよ。
あ……カノ、一緒お風呂入っていいっすか？」

会いたいとは思ったけどまた急だねw

「え、いいけど……」

「じゃあ失礼するっす！」

「何ソレww」

なんて冗談を交わしながら、
シャワーを浴びるセトを盗み見る。

バイトで鍛えてるセトは肩幅も広いし
程よく筋肉がついてて、ちょっと羨ましい。

「……？カノ、俺の顔なんかついてるっすか？」

「えっ？！いや、別に何も」

危ない危ない、ついセトのこと見つめていたみたいだ。


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