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【時間は間に合わなかったけど、
どうしてもこのパターンは書きたかったので……！】

*クロシンの場合*
視点・シンタロー

「クロハ」

そう呼べば、俺のベッドに腰かけて雑誌を読んでいた顔を上げる。

「ハロウィンって知ってるか？」
「ああ、人間の楽しみなんだろ？
こないだ女王にみっちり教えられた」

知ってるなら話は早い。

「じゃあ……トリック・オア・トリート！」

「あ？菓子なんて持ってねぇよ」

ふふん。そうだろうと思ってたぜ。

「じゃあイタズラだな？」

クロハの正面にまわりこんで、唇に触れるだけのキス。

どうだ……！
離れてもう一度クロハを見ると、
驚きのあまり雑誌を膝の上に落としていた。
目を見開いて、信じられないといった顔。

まあ、今まで自分からキスなんてしたことなかったし
今も凄い恥ずかしいけど……
でも、それ以上にいっつも余裕そうなあの態度が悔しくて
驚かしてやりたかったんだ……へへっ、大成功！

「……シンタロー、」
「何だ？」

もう一度やってなんてお願いされても
聞いてやらないからな？！とか思っていたら。

「トリック・オア・トリート」

「へ？……俺お菓子持ってな＿＿」

言い終わる前に、ドサッ、と音がして
気付くとベッドに押し倒されていた。

「じゃあ、イタズラだな？」

ニヤッ、と笑ったクロハの目に欲情が浮かんでいるのを見て、
俺は、今日はどうやら寝かして貰えなさそうだと悟った。


【少ないけどこれで終わりかなー……
そんなに大量更新じゃない泣】