15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

視点・シンタロー

『失礼しまーす…先生、鍵』

職員室は嫌いだ。大半の名前も知らないけど、
一斉にこっち見んな…！怖い…！

「おう。…あ、帰る時のついでに、これ、
教材ルーム置いてきてくんねぇか？」

そう言って先生は机の横に積んであるパネルや教科書を
ケースごと指差した。
えっ、多っ…。

「なぁ頼むよ〜こんだけだからさ〜…
これでもさっき持ってって貰って3分の1に減ったんだから…。

あの教室、処分される忘れ物とか不要物とかも
置いてあるし、それなら持ってっていいから。
なんか掘り出し物とかあるかも知んないぞ？」

ニコニコと笑う先生。

これは持っていくしか無さそうか…。

って、これ結構重いじゃねーかよ…。
廊下で一人ため息をつく。

教材ルームは、生徒数の減少で今は使われていない
教室の１つで、物置みたいなもんだ。
授業に使う教材や予備の教科書、辞書やコンパス等も置いてある。
あとは長期の休み中の忘れ物。

…とにかく、色んな物があり、特に掃除もされない為、
生徒達には不用品の隠し場所として使われているのだ。

はぁ…ホント重い…。
これでも3分の1って…最初どんだけあったんだよ…;


続き>>80