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更新4　視点・シンタロー


もう一度、今度はもっと濃厚なキス。
そっと抱き寄せられると、もうクロハの腕の中にいて
大好きなクロハの、オレだけのαの、大好きな匂いに包まれて
ふわふわした幸せな気分に浸る。

背中や後頭部に回された大きな手のひらや
広い肩、逞しい胸板に男らしさを感じてドキッとする。

「んぁ……//ふ……ぁ、んん……んッ？！」

濃厚なキスに夢中になってウットリしていると、
口の中にコロッと何か転がり込んできて
オレはうっかりそれを飲み込んでしまった。

驚いて身体を離すと、
クロハはニヤリと黒い笑みを浮かべて唇を舐めた。

「っな、何、飲ませて……ッ！」

「んー？ああ、女王から貰った媚薬」

「んなっ……？！」

媚薬、という言葉と色気たっぷりのクロハの表情に
ドクン、と心臓が高鳴る。

「女王の特製だから、すぐ効いてくるらしいぜ。
もしかしたら、もう効き目が出てきてるかもな？」

「……は？ちょ、おい……マジかよ……？！」

自分の心臓がドクドクと脈打つのが
耳元でやけに大きく聞こえる。
ベッドに手をついて迫ってくるクロハから
距離を取ろうとのけぞって、逆に追い詰められていく。

「なァ……本当は欲しいんじゃねーの？
そんな欲情しきった顔して……誘ってンだろ？」

「ち、違っ……クロハ、待って……や、やめ……ッ」

とうとうベッドに押し倒されて、
服の中に滑り込んできた手でスルリと縦に腹をなぞられる。
それだけでオレの腰は浮わつき、全身がピクリと震えた。


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