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3/7*カノシンの日

視点・カノ


「シーンタロー君っ！」

「ぅわっ？！って、何だカノか」

「えー、何だ、なんて酷いなぁ〜。全く、つれないんだから……」

「悪かったって」



とか言いながら、シンタロー君、スマホから顔上げてくれないし！



「ねー、恋人に抱き付かれてるんだから、シンタロー君も
ちょっと照れたりしてくれて良くない？」

「んー……」



コレ絶対聞いてないよね。やっぱり僕の扱い酷くない？！



「ね、シンタロー君、僕達付き合ってるよね？」

「うん」

「恋人同士だよね？」

「うん」

「じゃあ……キス、してもいいでしょ？」

「うん」

「それじゃあ」

「うん……っえ？」



クイッと顎を持ち上げて、きょとんとしているシンタロー君の唇にかぶりつく。

薄く開いた桃色の唇に舌をねじこんで、歯列をなぞったり
上顎をくすぐったりしていると、すぐに蕩けた顔になる君。



「んッ……ん、はっ……ぁ//……ふ、は……ぁん……っ//」

「ん…………っ、シンタロー君、分かった？」

「分かっ……何が……？！急に……キス、しておいて……っ//」



ようやく解放してあげると、赤面涙目になっているシンタロー君に軽く睨まれる。

って言っても、全然怖くないんだけどねっ。



「だーかーら、僕のこと放っとかないでよ。
僕だって……もっとたくさん、シンタロー君と恋人らしいことしたいよ」



それから、



「今のシンタロー君、すごくエッチな顔してるから
僕以外の人の前でそんな顔しないでね？」



約束。

破ったら絶対許してあげないよ？



FIN