大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: BLカゲプロ館・R18多め 目次アリ ( No.977 )
日時: 2019/07/14 18:39
名前: ゆあら ◆IrmWJHGPjM

「……ぃ、……おい、起きろ」



ぺちぺちと頬を叩かれて、クロハは目を覚ました。



『ん"ん……?……誰だ、テメェら』



顔を覗きこんでいたのは、知らない男達だった。
クロハの両手は後ろ手で手錠をかけられており、身を起こせば、薄汚れたベッドがギシッ、と嫌な音を立てて軋んだ。
灰色のコンクリートと鉄パイプが剥き出しの天井に、窓の無い同じ色の壁。
クロハには、全く見覚えのない部屋だ。



「お前自分の置かれてる状況分かってんのか?俺達に向かってそんな口きいていいと思うなよ」

「お前よくもウチのもんをやってくれたな……オトシマエつける覚悟はあるんだろうな」



クロハは男達に言われてからようやく、仕返しをされているのだと気付いた。
先日ボコボコにしたチンピラのうちの一人が、組織の上部に締められて事情を吐いたか泣きついたかしたのだろう。



『あ"?オトシマエ?絡んだ相手が悪かったんだろ。……さっさと離せ』

「離せと言われて大人しく離す奴がいるか!
お前にはたっぷりと仕返しをさせてもらわにゃならん」



そう言って男達は下卑た笑みを浮かべたが、この時のクロハは彼等を舐めきっていた。
クロハの身体は人より頑丈だったから半端な暴力にも余裕で耐えられるし、
両手が使えなくとも十分応戦出来るし、数人がかりでかかってきたところで前の奴等みたいにぶちのめせばいいと思っていたのだ。

一人の男が空の注射器を見せびらかすまでは。



「……ところで、そろそろ効いてきたかな? こ れ 。
そろそろ力も入らなくなってきたんじゃない?」



黄緑の蛍光色がうっすらと残る注射器をキッと睨みつけて、クロハは脚を振り上げたが、容易く阻止されてしまった。
スピードとパワーが鈍っている。
クロハの脳内で警報が鳴った。



「俺達ちょうど溜まってんだよ。スッキリするのにテメェの体使わせろや」






じゅぽっ、じゅぽっ、と粘膜の擦れ合う気持ち悪い音がクロハの耳を犯す。
汗と体液の臭いが混ざり、口の中に青臭い苦味が広がる。
開口具で無理矢理開かされた口内を男のモノが行ったり来たりする度に、クロハは吐き気を催した。
喉に熱い欲を叩きつけられ、むせ返り、吐き出したそれが床に白い水溜まりをつくる。



『ぉえっ……ゲホッ、ゲホッ』

「こいつまた吐いたぜ……ほらっ、飲めっ!舐めろっ」



飲めば、喉が焼けるような苦味と耐えがたい嫌悪感や吐き気に襲われ、
吐き出せば、髪を掴まれ汚れた床に顔を押しつけられる。

抵抗しようにも薬のせいで体の力は抜けてしまい、
さすがのクロハにもただ男の顔を睨み付け悪態をつくことしか出来ない。