大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: BLカゲプロ館・R18多め リクエスト募集中(ラストワン) ( No.994 )
- 日時: 2019/10/11 22:40
- 名前: ゆあら ◆IrmWJHGPjM
更新1
軽やかな音楽と共に、画面に浮かぶGAME CLEARの文字。
それにさほど喜ぶこともなく、いつもと変わらぬポーカーフェイスでシンタローはヘッドフォンを外した。
今度は右手でスマホを操作しながら、渇いていた喉にコーラを流し込み、結露で濡れた左手をTシャツの裾で適当に拭う。
じゃあ、明日。
会話の終わり、トーク画面の一番下に表示されたその素っ気ない返事に、シンタローは知らず知らず頬を緩ませた。
と、突然ドアが勢いよく開き、妹のモモが顔を出した。
「お兄ちゃん、私たちもう出るからねー」
「ぅおっ?!おっ、お前な、せめてノックぐらいしろよ……」
突然のことに驚き椅子の上で跳ねるシンタローを見て、モモはうへぇと女子高生らしからぬ声を上げた。
「見られて困るものでもあるの?あっ、もしかしてお兄ちゃん、スマホで何かいかがわしい……」
「いやいやいや別にそういうんじゃねぇし?!」
『そうですよ妹さん!確かにご主人は二次オタコミュ症ヒキニートですから人様に見られたらめちゃくちゃ恥ずかしいですけど、
四六時中そんなサイト見てる訳じゃないですし〜』
エネの言葉が、モモのスマホの中から飛び出してシンタローに刺さる。
誤解だ。別にそういうサイトばっかり見てる訳じゃない。
いやまぁ確かに2ヶ月に、いや1ヶ月……半月に一回くらいは見ることもなくはないけれど……。
『妹さん妹さん、ご主人、今日ニセモノ2号さんが来るからニヤけを抑えられてないんですよ〜』
「なっ……ちょ、エネ!」
途端に赤くなったシンタローに、二人はニコォ……と生温い笑みを浮かべた。
『安心して下さいご主人!私は妹さんの雑誌取材のサポートで忙しいので、好きなだけイチャついて下さ〜い!』
「そうだったんだ〜?クロハさん来るなら少しは片付けといたら〜?
じゃ、私行って来るから!」
そう言うと部屋のドアも閉めずにモモは家を出ていった。
一人残されたシンタローは、まだ赤い顔を冷まそうと顔を覆い、次いで溜め息をついた。
「少しは、掃除……するか……」