大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 【文スト.太中】大嫌いで大好きな俺の___ ( No.18 )
- 日時: 2017/08/29 02:34
- 名前: 烙 ◆nI0A1IA1oU
モブ中→太中で犬神さんのリクより〜【大嫌いで大好きな俺の____】その1
俺の傍に居た、それが当たり前になっちまっていたが、手前(テメェ)には一生分かる筈がねえ、その当たり前を無くし、俺に黙っていなくなった手前には、俺の気持ちが分かって堪るかよ、けどなぁ....手前が去ってもそれでも手前は俺の_____
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Q 奪還のために一夜限りの双黒復活を余儀なくされた探偵社とポートマフィアの同盟を結ぶための共闘
双黒と呼ばれたのは、相棒がポートマフィアを去ってから四年も前となる
嘗(かつ)て、敵異能組織を一夜で滅ぼした二人、太宰 治(だざい おさむ)と中原 中也(なかはら ちゅうや)、ポートマフィアの間では「双黒」と呼ばれていた二人組(コンビ)だが
今はマフィア、中也と元マフィアの探偵社、太宰....そして、"元"相棒だ
双黒と呼ばれた日から、何時も何かと組まされていた、嫌でも嫌じゃなくてもだ
全てが癪だ、何時も何時も俺の云うことなんて聞かねえ、その上根っからの悪い奴じゃねえ、何処か甘い....異能「人間失格」って云う名なのにだ、アイツは偽ってばかりだ
....、....嗚呼、くそっ苛つく苛ついてしかねえが、手前しか俺の「汚濁(おぢょく)」を止められねえ、それが何よりも苛ついてしまう
手前の作戦は、何時も間違ってねえのも癪だ、上手くいく....手前の手のひらで転がされているような心地がして、それが嫌で仕方ねえ
それでも、二人組(コンビ)を辞めたいとは思ってはなかった。手前が、勝手に双黒を終わらしたんだろ?
「(俺は)手前を信用して....『汚濁』を使ったんだ」
だから、まだ居ろ....頭領(ボス)が一夜限りって頭では分かってる、もう俺と手前は敵同士だ、それは、Qを奪還する事態になる前から敵同士だって分かっていた
あの時が再会だった、再会で....奴の計画を崩したかったのもある、手前が俺に言わずに去ったことに対して、俺は怒っていた、怒っていたのに
手前は去っても自殺愛好家(マニア)、相変わらずの減らず口、俺に対しての態度も変わらない、それが嬉しくもあり癪で、腹立だしかった
ー俺は態々(わざわざ)此処に来たのは手前と漫談する為じゃねぇ
黙って居なくなった訳を云えよ、手前は何時も勝手だ、地に足がついてねえみてえにふらふらしやがって
相棒の俺にすら云えねえのかよ?太宰、何が仕込み(サプライズ)だ、全然嬉しくなんかねえよ
「ちゃんと俺を、拠点まで送り届けろよ」
手前には、言いたいことが山ほどあんだよ、問い出すまでは....勝手に勝手に俺の傍を離れんじゃねえ
太宰が、"任せなよ、相棒"と言った言葉を聞いてから中也は汚濁を使った反動と疲れで座り込み、その場に眠りについてしまう。組合(ギルド)のラグクラフトとジョンを倒した太宰はジョンの問いに答え、敗北を悟ったジョンはその場を後にした
今此処には、中也と太宰だけになり、太宰は眠りこけている中也に再び目を映し、徐に口を開くと
「......中也は分かりやすいからいけないね、だから君の案には乗れない....分かるかい?中也」
ー中也が何で引き止めようとするのかも、態々信用なんて言葉を吐くのかも....大体は分かる、言いたいことも....だ、それほど組んでいたからね
「....、....私はね、中也 中也になら殺されても良いと思っている 態々仕込みを入れてしまうほどね、私のせいで追われたら嫌でも私を思い出すから....大体私が君の言葉に従うなんてすると思うかい?」
__本当にどうしようもないねえ、中也は........私のことなんて良いのに
相変わらず安定してなく安定してなさすぎて逆に安定感があるちぐはぐそうで本音が見え隠れする、自分の言葉に、はああとQ奪還する前、頭領と社長のお茶会が行われる前の気だるげでやる気が見えない脱力感を外に現しながら、薄く自分を嘲笑うかのような笑みをして寝ている中也に静かに言う
それから太宰はさらりと、中也の髪にそっと撫でるように触れて、一房を掬(すく)うようにとると
「.......本当に狂ってしまってるみたいだよ、私は 私と中也は男同士で今は違う組織だ....それでも中也が好き、その事だけは変わらなかった....マフィアを抜けてもね」
駄目と言われるものに惹かれるのは、あるだろう?....私はね、此処に居る、中原中也が好きなんだ、負けず嫌いでつんけんしていて、身長だってあの頃のままで.......私が去っても変わらない中也がどうしようもなくねと思いながら、肩を竦めてそう言ったのち、掬うようにとった中也の髪にキスを落とす
そして、中也が云ったことに逆らい、滑り落ちるようにして中也の髪から手を放し立ち上がると、すぐに身を翻して口には出さないものの"御免ね"と内心だけで謝り、太宰もその場を去る
ーーー残された中也がこの後、大変な目に合うことになるなんて知らずに太宰は中也が居る時の太宰で居ることを、変わらないことを選んだ
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チュンチュンと小鳥が朝を告げるような囀(さえず)りに、中也は重たい瞼を開ける。朝か?とぼんやりしている頭で思いながらも伸びをする仕草をしようとして
「あ"?........は?んだ、これ動かねえ....どうなってやがる....俺は」
__捕まったのか?........あいつらは、夢野と太宰は....何処に?いや、それよりも....さっさと動けるようにしてから、あいつらを探そう
じゃらじゃらと足首についている枷と鎖、自分の首にチョーカーの代わりに首輪のような枷と壁に張り付けになっている手首の枷を見て、そう思うと異能を発動をするも
「ゲホッ....ぐっ......くそっ、体中が痛(いて)ぇ.......あんの青鯖、ぜってえ死なす、手前は俺の手で死なす、何が美人との心中だっ........手前がその気なら俺だってなあ....っはー」
ぼたりと血が滴り落ちる、汚濁を使った反動で酷く弱っている自分の身を今更ながら気付き、そのせいで異能が使えないことに気付くが、それよりも自分の傍に居ない太宰、自分に美人との心中云々云っていた太宰に対して文句を言う気力だけはあるらしく途切れ途切れに言うも傷が痛み、次第に浅い呼吸しか出来なくなる
そんな中で、この牢獄のような部屋の扉を開ける音が中也の耳に入り、中也は目の前にある扉に目を映すとそこには、組合の残党らしき30代の男性と白衣を着た50代後半くらいの痩躯(そうく)の男性が居た
ーーこんな状態じゃなきゃ、捕まっちまってもすぐに優勢に立てる、逆に敵から情報を聞き出すことも出来んのに、嗚呼、クソ青鯖野郎....絶対死なす
ぎりりっと奥歯を噛み締め、睨みように目の前の二人を見るがその怒りは太宰に向けられており、枷なんてつけられてなければ動きが制限されてなければ目の前に居る塵(ごみ)を体術だけで片せる、寧ろこの枷で殴って吐かせてやると思いながらも拳を固めて二人の様子を見る
中也の視線に気付いたのか、男はにこりと人の良さそうな笑みを湛えて
『気分はどうかな?ポートマフィアの幹部、中原中也....嗚呼、先に言っとくけどポートマフィアの情報を吐かせるためじゃないから安心して良いよ』
目を細めて、爪先から頭に掛けて舐めるような視線を送りつつ、至って悪意の感じられない穏やかな声音ではっきりと告げれば、中也に近づきながら再び口を開いて
『酷く犯.して、ネット上に君のあられもない姿を晒して、俺の言うことだけを聞かせるためだから、安心して良い、君は今から俺に遊ばれるだけだからね』
どーせ、拷問で行われる痛みの類いは慣れているだろうからと付け足して、中也を見つめる眼差しは狂気染みたもので穏やかな口調とはまるで違う目線とその言葉にぞぞっと鳥肌が立つような感覚、悪寒がすると共に奴の言葉を頭の中で繰り返す
ーー吐かせるためじゃなく俺を犯.すため?は?........ちょっと待て、おい....本気で言ってるのか、こいつ.....
「は?手前、何言ってンだ........俺は男だ、他をあた」
中也が最後まで言い終わるのを待たずして、男性は中也の言葉を遮(さえぎ)るように口を開いて
『嗚呼、知ってるよ?それがどうしたの?........知った上でヤるんだ、とても屈辱的だろ?それに........君の相棒、嗚呼...今は元相棒だったね、そいつも犯.すつもりだから宜しく』
口元を歪ませて、心底可笑しそうにけらけらとせせら笑いをしながら、中也から一切視線を外さずに見つめたまま男性は中也の服へとゆっくり手を伸ばした
その間、後ろに控えるように扉の近くから此方へ来る気配のない白衣を着た年配者は何やら懐から何かを取り出しているような仕草が目の端で見えたが、中也そんな事よりも目の前の男性がすることに正気か、いや正気じゃねえよと思いながらがちゃがちゃと痛む体を無視してその手から逃れようと暴れつつ
「手前の、思い通りになるか、よっ、こんの脳味噌腐り野郎が....手前なんざ____にも及ばねえ、況(ま)しては俺が手前の云う....こと聞く訳ねえ....そんな状態になる前に手前らを潰、す....今だけだ、手前らが優勢なのは、よ」
痛む体を無視して、腹を凹ませるように体を出来る限りくの字に曲げるが背中は壁にほぼ密着していてその手からずっと逃れることが出来ず、服に手をかけられてそのまま今着ている服を乱暴に引っ張られて勢いよく破かれてしまいながらも男性の言葉を聞いて思わず噛み付くように流石に衰弱している体ではつらつらと紡ぐことは出来ないがそれでもはっきりと告げる
耳を擘(つんざ)くような服を無造作に破く音に顔を顰(しか)めつつも、目の前に居る男性を見据える中也の目はそうならないと云うような強い意思が感じられ、
男性は、今すぐにでも崩したくなるねと内心で思いながらも、にやりと気味の悪い笑みを浮かべて
『それは、怖い........ま、けど最初は皆、そう言うからどうで良いよ....それよりもこんな状態の君を捕まえられる機会なんて滅多に来ないと思うからじっくりヤろうか?........痛くはしない、君から求めるまでは君の体で遊ぶからさ』
〜〜続きは >>22