大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 【マギ.カシアリ執筆中】75.5【R18腐】 ( No.31 )
日時: 2017/08/23 15:16
名前: だらく ◆nI0A1IA1oU

〜 マギでカシアリよりのカシマリ-第76.5夜- 〜


「あ?.......此処は?」

 俺は確かジンと一緒にくたばって、俺はあの時に死んだはずだ........まあ、まだやることはあるけどよ

「アリババ、俺が出来ることはこれしかねえ.......それしか出来ねえが、俺は見守ってるからよ」

 此処が何処かは知らねえが、立ち止まっていても仕方ねえ....動くか

 暗闇の中で目が覚めたカシムは辺りを見回すもののただ暗いだけで此処が何処だか分からないらしく、自分が目覚める前、自分が何をしていたかを思い出すも、その先が全く思い出せないでいた

 けれど、やることはもう分かっていた。それは親友とも家族とも云えるアリババのことだった

_____死んでからになっちまったから、アイツは......

 不意に自分の手を掴む感覚がしてカシムは半ば反射的に振り向くと


「?!マリアム....?」

 マリアム、カシムの妹の名前で自分より先に故人となってしまった大切な妹がそこには居た。そして、すぐに理解する


「嗚呼、そうだな........アイツが呼んでる....マリアム、先に行ってくれねえか?安心しろ、すぐに行くからよ」


_______つっても、もうアイツには話すことが出来ねえが、アリババならきっと


「もう俺が十分だってのが、分かってるだろうよ」

 カシムはマリアムがアリババの元へと一足早く行った方向を見た後に自分の後頭部に手を添えるように触れてからぽつりと呟く

 マリアムが再び自分の元へと来て自分のことを急かすように手招きをするのを見て満更でもないように仕方ねえななんて呟きつつ、マリアムの手招きしていた手を繋いでアリババの元へと向かった

ーーー
 
ーー


「あ?アリババの事か?........別にんなんじゃねえよ、マリアム」

 大いなるルフの流れに乗っていたマリアムとカシムだったが、カシムは自分の一部いや、自分の力をアリババにあげ、またアリババも自分の耳飾りをしたことで身近に見守ることが出来る

 ただ『マギ』であるアラジンが自分たちを見える、目視出来るようにしたためにアリババたちにも見えていたが今はアリババたちには見えていなく自分たちは白い光に包まれた空間で話していた

 ずっと見ていたと云うマリアムはやたら、ジンの中での出来事とアリババのことを聞く

 ジンの中での出来事は、マリアムの白いルフと違う黒いルフの中だったから何があったのか知らず、自分の兄が『堕転』になってしまったことに心配し、ずっとジンの外で待っていた

 そして、アリババに云った兄の言葉に不思議そうに問い掛ける。それはジンの中までアリババが追ってきた時にアリババに云った言葉、俺はお前が大嫌いなんだよ

 あれは、嘘ではないがそれはアリババが持つ光に対して云った言葉でアリババ自身に対して云った言葉じゃない、アリババのお陰で自分は会えなくなるはずのマリアムと会うことが出来、大いなるルフの流れに乗ることも自分が白いルフに還ることも出来た


「半々だ、マリアム....俺は、アリババは友達として大好きだ 家族としてもよ........マリアムと同じぐらいに好きだ、だからんな顔をすんじゃねえよ」

 それを聞いたマリアムは不安そうな顔から一転してぱあと花が開くように明るい表情になって嬉しそうに笑うと良かったあと心底安心したような声音でマリアムは云う

 そんな笑顔が再び見れるなんて思ってもなかったカシムは、心からその笑みに答えるように微笑し、マリアムの頭を撫でる

 マリアムの頭を撫でながら、カシムは不意に瞼を閉じて今の状態になってアリババと会った時を思い返してまた笑みが零れ落ちる


____アリババ、また会おう その時もいや、溝が深くなる前に今よりも沢山話そうぜ、俺はまたお前と一緒に過ごしたいからよ その時までお前の行く先々を見守ってるぜ



End.