大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: 【文ストで.宮中.執筆開始】誕生日ネタ【腐】 ( No.33 )
日時: 2018/08/27 02:36
名前: だらく ◆nI0A1IA1oU

〜文スト、太中よりの宮中で賢治君の誕生日祝い【サプライズで嫌がらせな出来事】〜その1 上

 ポートマフィアは夜が活動時間と云われている、毎回毎晩忙しく活動しているのは幹部である中也だった

 未だ太宰が抜けた幹部席は埋まっておらず、それに加え幹部の一人が消(き)えて

 五大幹部、五人居たが三人となり、その分やることが増え、中々休みが取れないでいる中也だったが、つい先刻休暇を言い渡され、中也は自宅でゆっくりすることにしたらしくさっさと帰り支度をする

 帰り支度を済ませたタイミングで中也の携帯が鳴った


___この着信音は、まさか........どうする?出るところか?

 この着信音は一人しか設定してなく中也は出る前に顔を思わず顰(しか)めて、出るか出ないか悩んでしまう

 それもそうだ、電話の相手はあの太宰だ ポートマフィアを無断で抜けて今は探偵社の社員で中也の元相棒だ

 まだ、太宰がポートマフィアなら相棒として出ていたがとそんな言葉が頭に過り、太宰からの電話を無視し自宅に向かう


___気紛れに付き合えるかよ、気にすんな

「が、嫌な予感するのも確かだ」

 それは電話を出ても太宰の云う嫌がらせという名の仕込み(サプライズ)がありそうで出ても出なくても一緒だった

 一緒なら、出ても変わらないだろうと思っている人も居ると思うが、太宰からの電話は無駄に疲労する、そしてそれが仕事最中だと尚更疲労することになる

 大体中也から太宰に掛ける場合は太宰の嫌がらせへの文句から入っているのが多く、太宰はポートマフィアを抜けて暫くは嫌がらせがなかったが、Q奪還以降電話を掛けてくる日数が日に日に多くなり、嫌がらせもそれと否、それよりも多く嫌がらせをしてくる始末だ

 探偵社に入っても少しもポートマフィアに居たときよりも仕事をサボっているんじゃないかって程に、自殺(しかし何時も自殺未遂で終わっている)か、嫌がらせに行くと云う日々で、仕舞いには中也の自宅に不法侵入することも普通に来る時もただある

 中也も中也で何だかんだ云うものの、太宰を泊めたり世話を焼いてしまう

 だから来ると自分でも分かってはいるが、太宰の性格を嫌と云う程分かっているため口では追い返すような言葉を云うが、強くは追い返せない心のどっかではそんな太宰を嫌じゃないんだと感じていた

しかし、好きでもない....否、好きだったが正しいけど、太宰は........今は亡き友人のことが今でも好きで、中也は当の昔に振られている、否告ったことはなかったが昔に太宰と酒を一緒に飲んだ時にのろけられたこととはっきりと織田作が好きと太宰が云ったので太宰を好きになることを止め、嫌いだと自分にも太宰にも言い聞かせた

 なので、もう好きでも嫌いでもないただ、ただ


___俺に構うンじゃねェよ....糞太宰が、他あたれよ

 帽子をやや深めに被り、雑念を払うように足早に自宅へ着くと何処か安堵したように息を吐き、 がちゃりと扉を開けた

  すると誰も居ないはずの自宅の中から見覚えのある姿が目に映る、目が合うなり


「お帰り、中也 今日はやけに早上がりだねえ それにしても電話くらい出てほしかったのだけどね、中也に買ってきてほしいものがあったのに.......、....!そうだ、中也なら作れるだろう?」 

 その見覚えのある姿としまりのない笑みを湛えながら中也に声を掛けるのは先程電話に掛けてきた太宰だった

 太宰は元から中也の家に住んでいたかのようにナチュラル且つごくごく自然に中也を出迎えていて

 そんな太宰の姿に唖然(あぜん)としたように扉を開けたまま、固まっていたが


「は?........、....否、そんな気はしていたが、作るって........今日の夕食か?そんなら、昨日の残りと....後は軽く........って」

 太宰が何となく居る気はしていた中也は予感があったって驚きはしないものの、会って早々に電話に出なかったことへの文句と何かを作れという要求に顰めっ面になりながら、慣れてきたというよりは呆れている感情に近いまま、答えるが、不意に思い出すように太宰を見据え


「...、.....青鯖、何不法侵入してンだ 後集りに来んじゃねェよ....用がねェならさっさと」


「太宰さーん、誰か来たんですか? あ、確か中原中也さんでしたね? お邪魔してます、僕は宮沢賢治です、あの時は挨拶していなかったのでこうして改めて挨拶出来て良かったです、宜しくお願いします」



_______ >>44-45 に続く