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クロハsaid

俺は金魚掬いとやらのやり方をヒビヤに教えて貰い、やってみた…が、難しい……
結果はヒビヤの様に取れた訳でも無い。

「難しいな…」

そう呟けば「まぁ、初めてで取れる程簡単じゃないからね」と言われた
それもそうだ、初めてで取られれば店側としては余り良くない

その後、俺等は金魚掬いの屋台を離れ歩いていた

「あ、次、射撃は？」

そう言ってヒビヤが止まったかと思えばある1点を指差していた
俺はその先を見てみた。『射撃屋』そう書かれた屋台があり、色々な物が並べられてた
何と無くだが、どう言うものかが分かった。射撃屋と言う程だ、並べられてる物は景品なんだろう

「ほら、クロハこれなら得意じゃん」

「…あぁ…まぁ、得意だが…」

そう、俺は5年前…終わらないセカイが女王によって繰り返されていた頃は女王が繰り返すキッカケを作る為、俺はメカクシ団の奴等を何度も拳銃で殺して来た。…今となれば懐かしいものだな

「払ったから、やったら？あ、5発までらしいから」

「5発か…分かった」

射撃用の銃を受け取り、俺は良く狙って的でもある景品に当てた
──景品は落ち、貰えた。店番の人曰く、俺が狙った物は小さくて当てにくいらしい

「流石クロハ。それで、何取ったの？」

「えっと…ストラップとペアリングのセッ、ト……」

何故俺はペア物を落としてしまったのだろうか…いや、落とさず得なかったんだ
俺達は付き合ってもう3年目になる。だが、ペア物は一切無いのだ

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まだまだ続きます