大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: カゲプロBL【クロハ受け】イベント_クリスマス短編集 ( No.211 )
- 日時: 2017/12/25 08:58
- 名前: 殺薇*狂喜の傀儡師*
−キド編−
クリスマス。それはイエス・キリストの降誕祭と言われる祝い行事の1つ
そして日本でも、クリスマスで賑わっていた
「すまないな。付き合わせてしまって」
買い物を終え人の多い街中を歩いていたキドは隣で歩いている高身長の男、クロハに言った
「…別に…彼処に居たってどうせうるせぇだけだっただろうし…気にしてねぇけど……」
そう事の発端は毎年行われるクリスマス会
何時もならばキドが予め材料を買っているのだが……今年は団員の1人、如月モモがそれよりも先に買い出しに行くと言ったのだ
モモの味覚がズレていて、作る物もズレていると言う事は皆知っている訳で…当然兄、シンタローは止めに入ったが押し切られてしまい
材料が予想を遥かに上回る物ばかりで今に至ると言う訳だ
「…にしても、ほんとにシンタローの妹か?あれ…俺初めて見っけど…明らかに食えるもんでは無かっただろ」
「…あぁ、キサラギはシンタローの妹だ。俺達も最初は兄妹なのか疑ったが、、似ている部分があった」
「ふぅん……。……団長ー?」
2,3歩歩いた所で止まり、後ろを振り返り途中で止まったキドを見つめ呼ぶも彼女は何かをぼーっと見ていた
「…おい……あぁ、成程な。値段は……大丈夫か…」
クロハもまた、彼女の見つめていた物を見ると、店の中へと姿を消してしまい、彼女はそんな彼に気付かず我に返ると周りを見、彼が居ない事に気付く
「……クロハ?」
呼び掛けにも届かない所に居る彼は当然答える訳も無く、ただただ街行く人達を見つめる事しか出来ず
そんな彼女をジワジワと不安が迫り来ていて
「…何処に行ったんだ、彼奴は……」
平常を装っていても不安でいっぱいだった。自分がここで止まってしまったから先に行ってしまったんじゃないか、と考えていると隣の扉が開きベルを鳴らす
「…あ?何て顔してんだ…」
「…クロ、ハ……」
店の扉の向こうから現れたのは紛れも無く探していた彼自身だった
姿を見た事に安心し、不安が吹っ切れたのか柄にも無くへたり込んでしまう
「ちょ…何柄にもねぇ事してんだよ……」
「…あ、あぁ…すまない…。それより、お前が何故この店から?」
咄嗟に支えられ、立ち上がると彼から離れると、ふと疑問に思った事を彼に聞いた
「あ?あぁ…ほらよ、クリスマスプレゼント、とやらだ」
そう言うとクリスマス仕様なのであろう、赤色に点々と白い雪が振ってるかのような紙袋をクロハはキドに渡した