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キドが紙袋を手に持ったのを確認するとクロハは続けて“…中、見てみろよ”と彼女に促す

「…あぁ。……これも開けて良いのか？」

「…開けねぇと中身見えねぇだろ」

「…まぁ、そうだな」

紙袋の中に入っていた箱を手に取ると中身は何だろうかと内心ちょっとワクワクして箱を綺麗に包装している包装紙を破かない様慎重にテープを剥がす
剥がし終えると中の箱を取り出し、箱を開け中身を見ると中には彼女に合いそうな綺麗な紫色のマフラー,手袋のセットが入っていた

「…これ、俺がさっき見ていた…」

「…あぁ、これで合ってたか」

クロハが買って来た物は先程まで彼女が店のガラス越しに見ていた物だった

「…良いクリスマスプレゼントだ、ありがとな」

「……別に…」

キドに礼を言われるとクロハはそっぽを向いてしまうも、きっと彼なりの照れ隠しなのだろうと分かっているキドはその事に対して何も言わなかった

「…早速使わせて貰うとするよ」

「ん…あぁ…」

「……おぉ、結構温いな」

早速マフラー,手袋を身に付けそんな感想を言う彼女に彼は思わずｸｽﾘと小さく笑いを零した

「そりゃ良かったな。…他の奴等も待ってるし、帰るか」

「あぁ、そうだな」

人混み防止なのか、無意識になのか手を繋いで帰った2人はその後メンバーに質問責めをされたのは言うまでもない

−END−