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〜真っ白な空間〜

クロハsaid

…あぁ、もう…君は僕の味方をしてくれないのか……

《数分前》

「さぁ、女王！また繰り返しましょう！そうすれば貴女様はまた、大事な仲間と居れるのですよ！」

…俺は、何処で間違えてしまったのだろうか。自分が生きる為に他人を利用し、何年も生き続ける…これに意味はあるのだろうか

女王に繰り返すよう促し乍、俺はふと後で良いだろう疑問を抱いた
俺は後、何年…これを繰り返せば良いのだ……僕は……
自分を偽りもう何年も同じ事をして来ていた。もうしたくない、なのにしてしまう…生きる理由等無いのにまだ生きたいと願う自分が終わらさせてくれないのだ

ねぇ……誰か、本当の僕を見付けて──

《そして今に至る》

「消えたくない！嫌だ！助けt((…！…ｯ……」

俺は大嫌いな水の中に徐々に飲み込まれていた。抜けようと思えば抜けられる…そんな水だ。でも俺は…大嫌いで水が怖い。消えたくない、必死に助けを求めた。はるか昔に好きだった…“彼奴”に目をやった…でもそれが間違えだった……彼奴は俺の…僕の嫌いな目をして見つめてた

…もう、貴方の中に僕と言う存在は、無い…んだな……

そう思うと何故だか声が出なくなり、抵抗もせず静かに俺は完全に飲み込まれた

ゆっくりと沈んで行く中、僕は昔の懐かしく…そして悲しかった記憶が頭の中を流れた