15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

クロハsaid

暫くすると依頼主が現れた。…だが、僕は疑った。ただの人間が無傷で此処まで来れる筈が無いからだ

僕は大丈夫かを聞かれ、“これの何処が大丈夫に見えるんだ…”と返した。すると今度は力の事を言われた。力か……あれば簡単に抜け出せる……だから、何度か試しては見た。だが結果は無理だった。何故か力が使えなかった

最初オドオドしていた依頼主が笑い始めた。一体何が可笑しいのだか……

「…あ？何が可笑しい…」

「あぁ、すみません。いやー、良かった、エクソシストの力が出せなくて」

……は？此奴は今なんて言った？良かっただと？

僕は意味が分からなかった……でも、直ぐに意味が分かった。依頼主が突然、僕の前で1回転したのだ。するとどうだ、悪魔の姿で立ってるじゃねぇか
その時俺は驚いたのと同時に何故、悪魔祓いを頼みに来たのかが気になった

「何で悪魔が悪魔祓いを頼みに来たんだ、って顔だね〜？理由は簡単、俺が君を独り占めしたいから♪」

「……は？」

僕は思わず声に出していた。いや、あんな事を言われれば誰でも声に出るだろう…

「だから、君を独り占めしたいのっ、分かったー？」

「……意味が分からん…。貴様は悪魔で僕に祓われる対象だ。そんな奴を何故、独り占めしたがる…」

本当に意味が分からなかった。敵でもあるエクソシストの僕を独り占めしたい？あの悪魔は何を考えてるんだ…