大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: 【All/柵越え有り】君色汚染。 《おそ松×トド松執筆中》 ( No.8 )
- 日時: 2017/07/22 00:38
- 名前: 八咫烏−やたのからす−
- 参照: 修正
「さ、そろそろ帰らない?」
「んー?いやぁ、ごめん。お詫びしてぇからさ」
「……はぁ?お詫び?何の?」
「雨だろ?それの」
そう聞くと、トド松はげんなりしたように眉を潜め口を少しばかり開く。
何言ってんだコイツ、みたいな罵る様な目で此方をジッと静かに見つめてくるばかりだ。
空を見ると、昼間の雨はいつの間にかやんですっかり晴れわたっていた。綺麗な夕暮れとキラキラと光る小さな水溜まりが晴れの景色を彩る。
実は、既に俺はとある場所に予約を入れている。
まぁ、それをお詫びだとかっていう綺麗事に変えただけのしょうもない話なんだけどな。
ちなみに、トド松が断っても無理矢理に連れてくつもりだ。だって、二人のお客様ってことで予約入れちゃったし。
「はぁ……しょうがないから付き合ってあげるよ」
トド松は呆れ果てたように首を項垂れてハァ、と溜め息を吐く。
大方、やっと家に帰れるなんて思ったのだろう。
でも、俺らのデートは最後まで続く。帰りは朝になるかもしんねぇ、とも思う。
トド松の了承の意を聞けば、俺は即座に手を挙げた。
まるでトド松のその言葉を待っていたかのように。
俺らに向かって道を滑るタクシーが、俺の手に気付いて道路の端へ寄せてきた。
そして言わずもなが、無言で入れと言わんばかりまでに、ドアがゆっくりと開く。
俺はどっかりと椅子に腰掛け、トド松が座ったのを確認する。そして、運転手さんに笑顔でこう言った。
「○○○○のラブホテル前へ」
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