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Said : カノ

「カノ…もっかい。」
「え〜。まぁ、いいよ？」

任務の後でキドに早々殴られたこともあって、結構体力的にもちょっと堪えそうだ。
それでも、フェラされるの気持ちいいし、一生懸命フェラしているシンタロー君を拝めるから、寧ろ万々歳だけども。

そろそろ、抱きたいんだけどなぁ。

「じゃ、遠慮なく。はむ…っ」

シンタロー君はまた口に含むと、フェラをし始めた。

なんだか、フェラされるのはいいんだけどさ。
もちろん、すっごい気持ちいいしシンタロー君可愛いし。いいことだらけなんだけどさ。
なんか、ね？

「ん…っ、む///…ふ、ぅ…んっ///…んぐ…むっ。」

チラリとシンタロー君の顔を見る。
精液を飲みたいという欲にかられて、僕が見ていることには気づいていないみたい。

たまに奥にいきすぎて涙目だし、興奮してんのか顔赤いし、というか舐めながら腰とか動いてるし、凄く甘い喘ぎ声だすし…。
もう、ムラムラしてヤバイんだけど。

ああ…、我慢出来ない…っ！

「シンタロー君、ストップ！」
「んぇ…っ？」

まだ惜しそうに続けようとするシンタロー君を、無理やり止めさせて深いキスをする。
舌をからめとって、自分の液とシンタロー君の液を交わらせた。

「んっ、む…ぅ///カ…、ノ…ッ！…んぅ…っぅ……っ///」

逃げようと抵抗するけど、君の力じゃ僕を振りほどけないはず。
それに、ほら……。

段々と手に入る力も抜けてきているじゃない？
やっぱり、気持ちいいんでしょ？

口を離して、顔を見る。
少し不機嫌そうにこちらを睨んでいるけど、煽るだけだよ。

「なんで…無理やり…っ！」
「シンタロー君が、悪いんだよ？煽っちゃうから、ムラムラしちゃったの。」
「…チッ。他の奴はこんなことしなかったのに…。」
「僕と他の奴は違っ……ん？」

ちょっと待て。
今、"他の奴"って言った？

流れでいいかけるが、すぐにやめる。
シンタロー君を見ると、頭にはてなマークでも浮かびそうな顔をしている。

「ねぇ、今…他の奴はって言った？」
「ああ。言った。」

ハッキリ言っちゃったよ。
つまりは、シンタロー君は、僕以外の男とこういうことをしたってこと？

何それ。

「誰のこと？その、他の奴ってのは。」
「セトとか、コノハとかが基本だな。たまに、クロハとか遥先輩とか。」

セトとコノハ君とクロハ君と遥君……？
そんなにたくさんの男と…？

シンタロー君は、こいつの精液はこんな味がするだとか、あいつは早漏だとか、こいつとは何回やっただとか、悪びれもせずに言う。

ちょっと待って。
シンタロー君。言ってることの重大さ分かってる？
君、恋人の目の前で浮気してんのを、ハッキリ言ってるようなもんだよ？

まだまだ話しているシンタロー君の口を、手で塞ぐ。

「シンタロー君。言ってること……理解してる？」

戸惑ったようにこちらを見るシンタロー君。
つまりは、そういうことだ。
僕とのこの行為もあいつらとのこの行為も変わらないってことだ。
意味も、なにもかもが。

そういうことに腹が立つし、僕ら恋人だよ？
これは、しっかりと体に叩き込まなきゃ……。

「分からせてあげる。僕とシンタロー君との関係を……体に、じっくりと。」


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