大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.107 )
- 日時: 2018/01/26 00:32
- 名前: デイズ
Said : キド
「ねぇ、キドォ…。」
「ん?なんだ、マリー。」
俺の袖をくいっと少し引っ張るマリー。
そちらの方を見てみると、上目遣いで俺の事を見ている。その表情は不安気に揺れている。
一体、どうしたんだろう?
「あっ、あのね…、トイレの少し向こうに物置があるでしょ?」
「ああ。それが、どうかしたか?」
「えっとね…」
少し躊躇いがちに目を伏せ、キョロキョロと忙しなく目を泳がせている。
言おうか言うまいか迷ってるのだろうか?
そんなに、遠慮する必要はない筈だが……。
やれやれ、俺はまだ団長としての、頼りがいとかが欠けてるんだろうな。精進しなければ……。
すると、また袖を引っ張られる感覚。
「さっき、モモちゃんから聞いたんだけど…、トイレに行ったときに物音がしたって。」
「へ、へぇ……。」
物音……か。
ふと、あの髪をざんばらに振り乱し、青白い顔で驚かしてくる、幽霊という考えが頭をよぎったが、ここに限ってそんなことがあるわけないだろう。
うん、そうにきまってる。
……あとで、カノにそういうのがなかったか確認してもらおう。
「でね、一緒にその音の犯人調べてみない?」
「……は?」
マリーの目はキラキラとしていて、完全に楽しんでいるようだった。
好奇心は罪って言葉知らないのか?
でも、こんなに期待された目で見られてるし、敢えてセトじゃなくて俺に頼ったわけだし、行かないと一刀両断にことわるのもな…気が引けるし。
「ねぇ、ダメ?」
「いや、行こうか。」
涙目でそんなこと言われたら、点でダメなわけで。
結局、事の流れで行くことにしてしまった。
隣で喜ぶマリーの横で、俺は頭を抱えていた。
ー ー ー ー
Said : カノ
「ん…っ、あぅっ///んんっ…あふんっ///あっ、あんっ///」
「……ん?」
今、絶賛シンタロー君犯し中なのに、何故か足音が耳に届く。
確かに、度々トイレに来る足音はよく聞いたけど、今回のおかしいところは、1人じゃなくて、2人ってところ。
2人たまたま一緒だったりしたかもだし、2人で一緒に来ただけなとかもだし。
でも、なんとなく、腑に落ちない。
そう思った時だった。
― ガチャガチャガチャ
「「!!!?」」
“あれ?開かないね?”
“鍵はないはずだが。”
ドアノブがガチャガチャと回され、キドとマリーの声がドア越し少しくぐもった音で聞こえた。
もしかして、物音がしちゃってそれに気づいたのかな?
じゃあ、見られたらヤバいじゃん。
いや、マリーは知ってるからギリギリ大丈夫だけど、キドとかにバレたら1番めんどくさそうじゃん!
「どうする?シンタロー君。」
「んーっ!んーっ!」
シンタロー君は顎を動かして、近くのロッカー的なクローゼット的なものを指す。
つまりは、隠れてやり過ごすのか。
まあ、そうでもしないとヤバいし、ドアを支えてる木もいつまで持つか分かんないし。
シンタロー君の中にいれたまま、体を抱え込み、そのロッカー的なクローゼット的な扉を開ける。その時、
― ガチャリ…
― カコーンッ
背中から不吉な音が響いた。
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