大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.114 )
日時: 2018/01/29 22:05
名前: デイズ

Said : シンタロー

「―ってことがあってな、マジでヤバイんだって!!」

ここは、とある昼休みの図書室。
オレと遥先輩とアヤノの3人で、机を囲んで話をしていた。

オレが入学して初日に会った、素敵な先輩の話をしていた。
この3人とは、タメ語で話すくらい仲いいし、一応先輩だから遥先輩だけど特に年齢の壁とかはなかった。
遥先輩は「よかったね〜」とニコニコしながら言っているけど、アヤノは顎に手をあて考えごと。

「こら、アヤノちゃん。シンタロー君の話聞かなきゃダメでしょ!」
「あいたっ!」

遥先輩が手に持ってた本で、アヤノの頭を軽く叩く。
アヤノは叩かれたところを、痛そうに擦りながら遥先輩を睨んでいたが、当の本人知らんぷり。アヤノは、べーっ!と舌をつき出すと、オレの方を見た。

「ねぇ、シンタロー。多分、シンタローの言っているその先輩、知ってるかも。」
「本当かっ?!」
「うん。間違いじゃなかったらね。」

アヤノは先生がいないことを周りを見て確認すると、スッとスマホを取りだし操作し始めた。

「あーあ、校則違反だ〜」
「うるさいな〜、ほっといて!」
「風紀委員としてそれは見逃せないな〜」
「見逃せっ!」

ちょっとした、兄妹喧嘩がかわいいな〜と思って見ていたが、でもオレの妹はかわいくないなとふっと思っていた。
すると、アヤノが「あ、あったあった。」というと、オレにスマホの画面を見せてきた。

「この人じゃなかった?シンタローが会った、先輩って。」

差し出された画面を覗いてみると、確かにオレがあったあの先輩だった。
私服なのかな?
黒いパーカーに身を包み、遥先輩とツーショットで写っている。

仲がいいのかな?

「そうだ。この、先輩だよ。なんで、写真なんか持ってるんだ?」
「やっぱり。んーとね、親同士が友達でよく遊ぶんだ。それで、仲いいの。家族ぐるみで旅行なんて、よくあることだし。」
「あー、その子の事だったんだ。なんか…、微妙だね。」

アヤノと遥先輩が顔を見合わせて、苦笑いをする。
…?一体どうしたんだろう。

「どうしたんだ?」
「あー、えっとね。この人鹿野修哉っていうんだけど、結構微妙〜というか。進めるには、ちょっとなんか、躊躇うというか〜」

そんなに、遠慮するもんなのか?
というか、名前、鹿野修哉っていうんだ。鹿野先輩か…なんか、照れる。

遥先輩が、そんなアヤノちゃんを見かねたのか、「シンタロー君」と切り出してきた。

「はっ、はい!」
「これから、言うことはかなりショックだろうけど聞いてね。」

ごくりと生唾を飲み込む。
ここまで、真剣な表情の遥先輩は初めてだから、自然に背筋がのびた。

「この、修哉君はたぶん、彼女もちなんだ。」
「…え」

マジか…
勝てるわけないじゃん。
ズーんっと凹むオレに、また言葉が投げ掛けられる。

「本当だよ?キドさんっていう同い年の子と、仲良さげに話していたし。」
「…ん?」

は?
いやいやいやいや。
ないだろう。もしかして、同性なだけかもだし。

「その、キドってやつの下の名前分かるか?」
「んーと、確かつぼみ…だったかなぁ?」
「髪、緑色でロング?」
「うん、そうだよ?よく知ってるね。」

あーじゃあ、間違いない。

「多分、そのキドさんって間違いじゃなければ、うちの妹の恋人。」

一瞬の間訪れる、沈黙。

「「ええーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!?!?」」

と、すぐに驚きの叫びが、静かな図書室に響いた。


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