大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.115 )
- 日時: 2018/01/30 20:15
- 名前: デイズ
Said : 遥
「全くもう…、遥兄ちゃんが悪いんだからね。」
「あはは、ごめんね。でも、アヤノもうるさかった…」
「わあーーーっ!!」
「そんなに、必死になる…?」
シンタロー君と別れて、2人で職員室向かっていた。
なんでかっていうと、アヤノの付き添い。
アヤノったら高校生になって早々、先生から呼び出しくらっちゃったんだよね。
だから、「怖いから」ってことで渡り廊下まで。
それに、図書委員の子に図書室を摘まみ出されちゃったしね。それを、アヤノはねちねちと僕のせいにしてんの。
全く。今日のおやつ、僕がアヤノの分まで食べちゃおう。
職員室の渡り廊下につき、カチコチに固まってしまったアヤノを苦笑して見ていると、ガラリと職員室のドアが開いた。
無意識に、背筋が伸びた。
「あれ?あれって…」
アヤノはさっきまでの様子はどこへやら、出てきた人物に興味を示し始めている。
まあ、指差して向こうを見ているし、チラリと僕もそちらへ目を移す。
「あ…」
職員室から出てきた人物を見て、僕はビックリしてしまった。
だって…
「あれ、遥さんとアヤノちゃんじゃないですか。」
そこにいたのは、シンタロー君が恋をしている、修哉君、本人だったからだ。
なんで、ここにいるんだろう。
「シュウさんっ!なんで、ここにいるんですか?」
僕も聞きたいことを、横取りして先にアヤノが言ってしまった。
アヤノは、修哉君の事を親しみをこめて、シュウさんと呼んでいる。なんか、おかしいとは思うけど、本人が気に入ってるし仕方ない。
「あ〜、えっとね。先生から雑用頼まれてて、今終わったとこ。」
「え〜そうなんですか〜。」
あからさまにガッカリとしているアヤノ。
いやいや、アヤノと違って修哉君は呼び出しとか滅多にないし。
仲間とか勝手に思うとか、失礼だよ。
「にしても、遥さん。あの…新入生の男の子。」
「ん…?誰のこと言ってる?」
「あー、えっと…。黒髪で単眼の男の子ですけど…知ってます、よね?」
「えっ、うん。知ってるけど…どうしたの?」
急にシンタロー君のことが、彼の口から出てきて驚く。
修哉君は少し、チラチラと周りを気にするように、目を泳がせていた。
「えっと、よく一緒にいるところ見ますし…名前を知らないかなぁ〜って。」
「「!!」」
驚いた。
修哉君からも、こんな動きがあるなんて。
アヤノと目をあわせ、暫し視線を交差させていた。
「どうして、名前知りたいの?」
「いや…その、前に…その子がシャーペン落としたんですけど、名前が分からなくてずっと、渡せずじまいだったから…。遥さんなら、名前知ってるかなぁって。」
「ああ〜…」
なんか、シンタロー君ってつくづく幸運だな。
落としたシャーペン拾ったのが、自分の好きな人とか。
シンタロー君は、強運の持ち主なんだな。アヤノと、目を合わせすこし笑いあったあと、シンタロー君の名前を教えてあげた。
修哉君は、「ありがとうございます」と早口でいうと、駆け足で階段をかけ上がっていった。
修哉君が見えなくなってから、アヤノがツンツンとつついてきた。
「シンタローとシュウさん、うまくいくといいね。というか、なんか凄い。」
「まぁね。でも、アヤノ…いいの?」
「え、なにが?」
「呼び出し…くらってたんじゃ?」
そう言うと、紅潮していた頬からサッと赤みが消えた。
「ああっ!忘れてたっ!!」
そう叫ぶと、ダダダッと渡り廊下を駆けていった。
相変わらず、騒がしいな〜
まあ、長引かないといいな。
アヤノが職員室に入るのを見届けると、僕は教室へと戻るため階段へと向かった。
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