大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.122 )
- 日時: 2018/02/02 16:52
- 名前: デイズ
Said : シンタロー
「すぅ…っ、はぁ〜…っ!」
きれた息を深呼吸で整える。
ボーッとしてたらいつの間にか時間すぎてたみたいで、授業開始まで残り2分ぐらいになってた。焦りすぎたオレは、柄にもなく猛ダッシュしたが、結局は1分前には教室に着いてしまっていた。
まあ、授業には間に合ったみたいだから、よかった……。
そう思っていると、目の前の奴が話しかけてきた。
「なあ、お前……」
「はっ、はい?」
黒髪だけど、男にしちゃ長い方だ。肩まで伸ばした髪を1つに結んでる。
どう見たってヤンキーだ。
オレって、こんなにヤンキーに絡まれる奴だっけ?
1日に何回絡まれるんだよ〜…(泣)
「お前…なんか、ルーズリーフとか持ってねえか?」
「ルッ、ルーズリーフ?」
急に声の音量を下げて、こそこそと話してきた。
もしかして……ノート忘れたのか?
なんとなく可笑しくなって、クスリと笑ってしまう。
「あっ!お前、今笑ったな!」
「だ、だって、そんなに忘れたこと隠すか?わ、笑いが、フフッ」
「あ〜っ!とりあえず、ルーズリーフ!寄越せ!」
「分かったよ。はい、どうぞ。」
「ありがとう」
たまたまだったけど、ルーズリーフは手元にあったため、あいつに1枚手渡す。
あいつはルーズリーフを受けとると、少しだけ微笑みすぐに前を向いた。
授業開始のチャイムが鳴り出した。
** ** ** **
「おい。」
「ん?」
放課後になり、席を立とうとしたら、また前のあいつから声がかかる。
こいつもヤンキーだろうけど、最初ほど怖くはなかったのですぐに対応した。
「さっきは助かった。俺はクロハ。お前は?」
「オレはシンタローだ。」
「シンタロー…か。よろしくな。」
「ああ、こちらこそ。」
息苦しく、仲間や友達もいなかったクラスにたった1人だけれど、友達が出来た。
クロハ…か。
こいつは、きっとノンケだろうから、バレないようにしよう。
これで何人友達を失っただろうか……。
思い出すだけで悲しくなるからやめよう。
「なぁ、今いいか?」
「…?別に、いいけど。」
クロハはキョロキョロと辺りを忙しなく見ている。
オレもつられて見てみると、オレら以外誰もいなくなっているっぽかった。皆、結構帰るの早いな……。
そう思っていると、ぐいっと腕が引っ張られる感覚。
と、すぐにダァンッと壁に打ち付けられた。背中に痛みが走る。
そっと目を開けてみると、所謂壁ドンっていうかんじになっていて。そして、異常なくらいにクロハの顔が近いし、なんか笑ってるし。
意味が分からず、ぐるぐると渦巻く頭のなか、クスリとあいつが笑う。
「俺、シンタローの事、好きなんだわ。もちろん、友達じゃない方な。」
「……は?」
なんで、今日知り合ったばかりの奴に告られてんの?!
オレ?!
なんか、こいつが可笑しいのか?
そうなのか、いや、そうだな。
多分、こいつの頭がどうにかしちまってるんだ。それで、変な事を口走って…っ!
「因みに、シンタローがあの先輩の事……好きなの知ってるからな。」
「…っ?!」
なんで、知ってるの?!
キドさんは現場にいたし、アヤノと遥先輩はオレから言ったけど…なんで知ってるの?!
え、怖い。
普通に怖いんだけど?!
「それでも、諦める気ねーから。……また、あしたな。」
「は?え…っ、ちょ、待てっ!」
クロハは言うだけ言うと、身をヒラリと翻して教室から出ていった。
オレも追いかけて出ていったが、廊下に出て衝撃の事実を知る。
「聞いてたのかよ……」
「ご、ごめん…。わざとじゃないんだ。」
「まさかの、三角関係だね〜。」
先程の一連のやり取りを、アヤノと遥先輩に聞かれてしまったようだった。
オレは頭を抱えてしまった。
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