大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.136 )
- 日時: 2018/02/19 21:23
- 名前: デイズ
Said : シンタロー
― それから暫くして ―
「シーンタローくぅ〜ん、はぁ〜いい香り〜。」
「あんまりくっつかないでくださいってば。台本が書きづらいです。」
「え〜、つれないなぁ〜。いいじゃん、今は人肌恋しい季節なんだから。」
「そんなわけないじゃないですか。暑苦しくて、仕方ないんです。さっさと離れてください。」
「え〜〜。」
蝉の声が煩わしい程に鳴り渡る季節。
オレ達は恋人になっているわけで。
今は保健室で新しい劇として、新たな脚本を書いているわけで。
先輩に試しに短い劇の台詞を書くように言われ、オレの文が圧倒的に飛び抜けていることを知り(オレは知らなかった。)、今はオレが脚本担当になっているのだ。
先輩でさえ「すごい」と絶賛されるレベル。
普通なら後輩が校閲にまわるけど、今はオレが書いて、その先輩が校閲になっている。
まだ締め切りまで1ヶ月近くはあるが、もう2、3日あれば完成しそうだ。
なのに、このカノ先輩は「あんまり会えないから」と休み時間のたびにオレに会いに来ては、「人肌恋しい季節」と言ってこうもベタベタする。
「ていうか、そろそろ離れてくださいってば。いい加減にしないと、怒りますよ。」
「む〜……。分かったよ、離れるから。」
少しだけ剥れていたが、やっぱり先輩も暑かったのか素直に離れていった。
先輩と触れていたところが、むわっと蒸れていて、うっすらと汗が滲んでいるような感覚がある。
離れてから、後ろでパタパタと服を摘まんで上下しているってことは、そこまで暑いんだろう。なら、くっつかなければいいのに。
こっちだって、暑いんだから。
「あれ?もう恋人タイムはおしまい?」
いつの間にか保健の先生が来ていたらしく、長袖の白衣を身に纏って、ベット近くのカーテンを引いている。
因みに、この先生容姿は合法ロリみたいなくせして、相当な年をとっているという。
まあ、確かに髪は真っ白だけど。
「そうなんですよ!マリー先生!!僕、もっとイチャイチャしたかったのに!」
すると、それに便乗し大声でそういう先輩。
この先生は、オレ達が恋人ということを唯一知っている。この学校のなかで、だ。
先輩は得意の演技を使って、うまく皆を騙しているから、誰も気づかないんだ。
でもマリー先生には、1番最初の告白を見られていた訳で。
すると、マリー先生はクスクスと笑い始めた。
「そういうと思って、クーラーの温度少し下げといたよ。これから、肌寒くなると思うから、存分にくっついてもいいよ?」
「ほんとっ?!」
「うん、本当。じゃあ、先生は職員室にもどるね。」
マリー先生め……。
腐女子だから、こういう絡みが嬉しいんだと。だから、こうやってイチャイチャに関しては協力的なんだ。
マリー先生はドアに手をかけて、「あ、そうそう。」と何か思い出したのかこちらを振り返りながら言う。
「カノは急に腹痛と頭痛が起きて、1時間授業休みますって伝えたからね。」
それだけ言うと、先生はじゃあねと手を振って出ていった。
ポカンとそれを見送るオレに、ニヤニヤとしているであろう、すっごい調子乗ってるような雰囲気が後ろで漂っている。
そろそろクーラーの冷房がきいてきたのか、少しだけ寒い。もしくは、これからされることに対しての、悪寒とかそんなとこか?
「シーンタロー君?」
「…わっ!?」
ぎゅっと先輩は抱きついてきた。
離れてくださいと、相当もがくけどなにより肌寒いので、人肌があたたかい。なので、あんまり強くは振り切っていなかった。
「ね、1時間…たっぷりイチャイチャしよう?」
「……っ!///」
いたずらっ子のようにニヤーッと笑う先輩。
先輩がこんな顔するときは、いいことが起きるはずがない。どうせ、セクハラしまくるんだ。
前のセクハラを思い出して、赤くなるオレにそっと先輩は顎に手をかけた。
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