大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.138 )
日時: 2018/02/20 16:15
名前: デイズ

寝てました。←
ってことでつづきなり〜▽

**    **    **    **
Said : カノ

「ちょっと、やめてくださいってば!」

キスをしようと顎を持ち上げると、首を振って避けられた。
そして、僕のことを拒むように、手を僕に向かってつき出してくる。

「いいじゃん〜、マリー先生もいいって言ってるんだし〜。」

そんなのはするりとかわして、ギュッと彼の細い体に抱きつき、肩に顔を埋めた。
人肌の温もりが心地いいけど、暴れてるせいで少しだけ汗が滲んできた。

「それとこれとは関係ないですって!マリー先生がよくても、オレが駄目なんです!!」
「え〜、そんなお堅いこといわないで〜。」
「ちょ……っ!?どこに手を突っ込んでるんですかっ?!!」

背中に服越しにキスをしたり、乱れた制服の隙間から手を差し込む。
そこから覗く白くて柔らかい君の肌。普通の人にどうもなくても、僕には十分すぎた。

そのまま、ベットに押し倒して……

「やめろっつってんだろッッッ!!!」
「っ?!!」

急に発せられた、彼らしからぬ言動。
僕を力強く振り切って、大きな声を出して抵抗してきた。

僕は呆気にとられてポカンとシンタロー君の顔を見つめる。
シンタロー君も、自分の言ったことが信じられないみたいで、口に手をあて目を白黒させてる。その目に映るのは、焦りと恐怖?
僕に怒られると思ってんのかな?

「あっ、あの…っ!ご、ごめん、なさい…っ!あ、あの…オレッ、その……わ、わざとじゃ……っ!」

完全にしどろもどろになってしまい、あせあせと忙しなく手を動かしながら、必死に言葉を紡ごうとしている。
その目には段々涙が溜まり、呆気にとられてなにも反応しない僕のことを怯えているように見えた。

ふぅ…と聞こえないように息を吐く。
こりゃあ、悪いことしちゃったな。精神的にも安定してないのに、無理強いしすぎちゃったな。








…………あんな事があったばかりなのに。


僕ってば、本当、駄目だなぁ。
君をおもいやっても、全然いい反応がない。僕、本当に不器用だな。


未だに謝罪し続けるシンタロー君の頭に手を置く。
ビクッと震えたが、酷いことをしてしまったと反省しているのか、甘んじて受け入れてくれた。そのまま、僕はわしゃわしゃとシンタロー君の頭を撫でまくる。

「こっちこそごめん。いやなの、気づかなかったや。」
「いや……っ!その、いや…じゃ、なくて……っ!」
「気遣わなくていいよ。僕が悪かったんだから。」

シンタロー君ってば、こんなことしたのに嫌じゃないなんて……ほんと、健気で思いやりがあるなぁ。
でも、なら……なんでだろう?

なんで、僕のことをそんなに見てくるの?
なんだか、照れてるっていうより……言葉を失って、なにも言えないみたいな顔してる。


……まあ、いっか。
とりあえずは、謝ったわけだし。

チラリと時計を見やる。
まだ授業が始まって、半分にも達してなかった。
なら……、授業に戻ろうかな?

またシンタロー君の方を向き、ニコリと優しく微笑む。
それでも、君は俯いた顔をあげてはくれなかった。

「じゃあ……、少し落ち着くように僕はいなくなるね。……次の休み時間に来るから。」
「……っ!!」

その瞬間シンタロー君は、バッと顔をあげ口を大きく開くが、声として発せられることはなかった。そんな姿に面食らったが、すぐに目を伏せ口を閉じてしまった。
動揺して、口を押さえるシンタロー君の頭をもう1回撫でると、僕は保健室を出ていった。



出ていくときに、後ろから微かに「待って……っ!!」と聞こえた気がしたが、きっと幻聴だろうと扉を閉めた。




続き>>140