大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.146 )
日時: 2018/02/22 21:17
名前: デイズ

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Said : カノ

「シンタロー君、一緒に遊ばない?」
「……!!遊ぶ…っ!!」

鈴入りのボールを揺らすと、チリチリと鈴の音がなった。
シンタロー君はその音に反応して、すぐにやって来た。

でも、遊ぶ前に口とか拭かなきゃ……。あと、ズボンも穿かせなきゃね。
さっきの味噌煮で口と手は味噌と油でベトベトだし、ジャージの裾もベトベト。しかも、かなり動きまわるし尻尾で服が持ち上がるから、可愛いお尻が見えちゃっているのである。
しかも、危うく前のほうも見えそうだし。

そうなったら、僕がヤバいもん。

「遊ぶ前に、おててとお口をふきましょね〜」
「んんむ〜…っ」

そこら辺にあったティッシュで口元と手とジャージの裾を拭き、着替えとかないから裾を捲って汚れないようにしといた。
あとは、ズボンだけど……。

「カニョっ!!あーそーぼ、あーそーぼっ!」
「あ〜、ちょっと待ってて。」

遊ぼうとついてくるシンタロー君を振り切って、マリーの部屋へ飛び込む。
たぶん、マリーが作ったから、マリーの部屋にそういうのってあるだろうし!
さっきのボールだって、マリーの部屋からだし!

じゃあ、申し訳ないけどあさってみよ〜……って、あった。
意外と簡単に見つかって腑抜けする。
ちゃんと尻尾のところで穴が開いてて、しっかりにゃんこ用(?)のズボンだ。大きいサイズと小さいサイズがあったので、小さいサイズの方を持っていった。

「シーンタローく〜ん、遊ぼ〜……ってあれ?」

さっきシンタロー君を振り切った所まで戻ってみると、いない。
キョロキョロと辺りを見渡してみると、あ……いた。

棚の影から、チラチラと可愛い尻尾が見え隠れしていた。

「シンタロー君?遊ばないの?」

そう声をかけてみると、こちらをチラッと見てプイッとそっぽを向いてしまった。
あ〜怒らせちゃったか。

でも、その表情もなかなか可愛い。
……ゲフンゲフン。そんなこと考えてる暇ないんだった。
たまたま見つけた猫じゃらしを、シンタロー君の目の前でチラチラと動かしてみる。

「ねぇ〜ごめんってば〜、遊ぼ〜?シンタロー君〜。」
「……。」

そうやって押し黙っているわりには、目がたまにチラチラとこちらを見ている。
やっぱり遊びたいけど、ほっとかれていることに拗ねちゃってるのかな?

そんなとこも可愛い。
まあ、ここは「嘘」の得意な僕にはミスれない所だ。
おもっいきりの法螺咄を……。

「あっそ、じゃあいいよ。遊ばないならそれで。」
「にゃっ?!」

あー、疲れたと言いながら立ち上がって、猫じゃらしをシンタロー君の目の前におく。
シンタロー君は呆気にとられた顔で、こっちを凝視している。

ぼくはそっぽを向いて、歩き始める。

すると、くいっと引っ張られるチラリとその方向を見てみると、しゅんと元気がなさげに猫じゃらしを持って立つシンタロー君。僕の袖を引っ張って、涙目で俯いている。

んん…っっ///(ズッキュン)
やばい、今この瞬間をカメラにおさめたい。
ああ、でも今持ってないし〜って、まだ法螺咄の途中だった!
揺らぎかけた気持ちを急いで戻す。

「なぁに?なにか用?」
「……。」
「なんもないなら、僕行くよ?」

そう言ってまた向こうへ行こうとすると、引っ張られる。
いやいやと首を振りながら、ぎゅーって僕に抱きついている。

あ〜もう、可愛すぎる……!

「なに?早く言って。」
「……と、…だ。」
「え?なんて?」

聞き取れなくて、思わず聞き返す。
すると、シンタロー君は涙で濡れた目をあげて、こちらをじっと見つめてきた。

「遊ばにゃいとやだっ!!」

と泣きながら言ったのだ。
あまりの可愛さに僕は、ぎゅーっとシンタロー君を抱き締めていた。
ほんと、天使!!

「くっ、くるしい…カニョ。」
「あ〜、可愛いよ。シンタロー君、超可愛い〜。」
「……にぇ、遊ぼ?」
「もちろん!」

そう言ってシンタロー君を離してから、ふと気が付く。
そういえば、ズボン穿かせないといけないんだった。

遊ぼうと猫じゃらしをつき出すシンタロー君の手を押さえて、ポッケに入れてたズボンを取り出す。

「その前に、ズボン穿こっか。」
「ズボン、やだあああぁぁぁあぁぁあぁあっっっ!!!!!」
「ええっ?!ちょ…っ!どこいくの?!」

そのままシンタロー君はどっかに駆け出してしまい、僕とシンタロー君のおいかけっこが始まった。
猫だからなのか、子供体型だからなのか妙にすばしっこくて捕まえるのに、大変だった。



続き>>147

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