大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.157 )
- 日時: 2018/03/15 21:10
- 名前: デイズ
▽ ◆ ▽ ◆ ▽
Said : シンタロー
「たく…っ、エネのやつ……。」
エネはあんなことまでして、オレをアジトに行かせようとしたのに、結局『ちょっと調べたいことあるので、ネサフしてきまーす!』って言ってどっかに消えやがった。
全く、自由気まま過ぎるんだよな。
荷が軽そうで、羨ましいぐらいだ。
とりあえず、ここまで来たのに行かないわけにもいかないので、そのまま歩き続けたら今はアジトのドアの前にいるわけで。
いやあ、こういうときって謎に緊張するよね。
仲のいい友達の家に来たときに、ドアの前に立つとなんだか開けづらい雰囲気出るじゃん?今のオレは、今、正にそんな状態なわけで。
まあ、それよりもあの電脳少女の態度に腹が立っていて。
―ガチャ
「うおぉっ?!」
「うわっ?!」
そんなこんなしてたら、向こう側からドアが開いて、2人とも同時に間抜けな驚き声をあげる。
「…って、シンタロー君?」
「んだよ……、カノかよ。」
驚いて、損した。
ドアの向こうにいたのは、カノだった。
切れ長の猫みたいな鋭い目が、オレを捉えて嬉しそうに綻ぶ。
「まあ、入って入って。」
「あ、…ああ。」
カノに促されるような形で、アジトに入っていく。
いつもだったら、騒がしい筈のアジトはシン…と静まり返っており、いつもの面子もいなかった。カノだけを除いて、誰もいないんだ。
「今さ、みんなどっかに行っちゃってね。物凄く暇だから、外に行こうとしたらシンタロー君と鉢合わせしたんだ。」
「そうか……。」
聞こうと思ったら、カノから言って貰えて少しだけ助かった。
つまり、みんななんらかの理由でここにいないってことだ。セトはバイトでマリーは内職キドは夕飯の買い出しモモはアイドル中…etcとか、そんなもんだろう。
まあ、確かに1人は暇だよな。
でも、たった2人でなんか楽しめるわけないし。それに、オレはコミュ障だから、楽しい話題とか出せるわけないし。
なにか言おうと口は動かすけど、音は発されず、口を動かすだけで終わった。
「……どっか、2人でどっかに行かない?」
「え?…ああ、そう…だな。」
そんなオレを見かねたのか、カノにしては珍しく気遣ってくれた。
少しだけ、そんな態度が白々しいともくすぐったいとも思っていた。
「じゃあ、近くのカラオケとかそんなもんででいい?」
「お前に任せるよ。」
とりあえずは、少しくらい楽しめる場所がいいと思うから、それはカノに任せよう。
この、謎のよそよそしい空気って苦手だし、早くなくなってほしい。
「分かった。ちょっと待っててね。」
そう短くいうと、どこかへと行ってしまった。
暫くすると、ドアノブをガチャガチャと回す音と、あれ〜?と困った声を出すカノの声が、向こうから聞こえてきた。
少し気になって、行ってみると焦ったようにドアノブを回すカノがいた。
「どうした?」
「あ、シンタロー君。あのね、ドアが開かなくなった。鍵が壊れたかもしれないんだけど、原因が分かんなくて。」
「は?んなわけねぇだろ。さっき、普通に開け閉め出来てたじゃねぇか。」
「多分、その時にどうかなったかもしれないから、ヤバイよ……って、あれ?」
カノは急にしゃがみこむと、何かを拾って立ち上がった。
それは2つ折りに畳まれた、無地の白い紙だった。
「なんだよそれ。」
「分かんない。でも、なんか下にあった。」
カノは折り目をゆっくりと開き、文を読み始める。
と、みるみるうちに目が開き、耳まで真っ赤になってしまう。
後ろから覗いていたオレも、文字自体が大きいのですぐに読めた。
そこには、黒い太字でハッキリと
"カノシンはSEXしなければここからでられない"
と書いていた。
オレとカノは顔を見合わせると、ポカンと互いの顔をそれぞれ見つめあった。
続き>>160
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