大人二次小説(BLGL・二次15禁)

Re: シンタロー総受け【カノシン・R18多め】 ( No.169 )
日時: 2018/06/24 15:15
名前: デイズ

said : セト


「ただいま〜っす。……なんすか、この状況は。」

バイトが終わりアジトに帰ってみると、外にも聞こえる騒々しさで騒いでいた。なんとなく、察しはついたけど、まさか本当にその通りだとは……。

「おかえり。うるさくてたまらん、なんとかいってやれセト。」
「え〜……、俺っすか?」

キドは嫌悪を顔中に撒き散らし、役目を俺に押し付けると何処かへ行ってしまった。
いやそこは、団長であるキドの役目じゃないっすかね?

まぁ、いいっすけど……。
ふぅ、と軽くため息を吐いてこの騒がしさの原因、カノとシンタローさんに近寄る。

「てんめぇ!毎度毎度思うけど、調子のってんじゃねーよっ!お前の本当、そういうとこだいっ嫌い!!」
「なぁーにいってんのさぁ〜。美味しい食べ物があったら食べるように、美味しいネタがあったら聞くまでたよ?ねぇ、シンタロー君?」
「くっそが!それらしいご託ばっか並べて、逃げんじゃねぇよ!!」

近くに来てみると、2倍も3倍もありそうな音量が真っ正面からぶつかってきた。
五月蝿さに少し顔をしかめつつ、またくだらないことで喧嘩してるっすね、と呆れていた。
カノは完全にシンタローさんをおちょくってるし、シンタローさんは怒りで周りの冷ややかな目に気づかないほど興奮してる。

こんなシンタローさん、はじめてっす。

「ま、まあまあ……。2人とも、落ち着いてくださいっす。」
「ひゅえぇっ?!」
「?!!」

シンタローさんの肩にソッと手を置いたら、大袈裟な反応をされて思わず手を引っ込める。
なんなんすか、その「ひゅえぇっ」って……。

キサラギさんやエネちゃんは「うっわ……(ドン引き)」って目で見ているっすけど、俺には全く違う感情が生まれていた。

「ごっ、ごめんなさいっす!どこか、痛いとことかないっすか?!」

焦ってわたわたとあわてふためく"ふり"をして、シンタローさんに謝る。

「あっ……、いや。セトか。なんだ、ビックリした……。」

俺の方を見ると、少し恥ずかしそうに目を伏せて、拗ねているように口を尖らしてぶつぶつと呟いている。
驚きすぎたのか、少し目尻に涙が溜まっているし、興奮が治まりきらないのかまだ頬が上気していた。

や、ヤバい……っす。

「とっ、とりあえず俺……なんか買ってくるっすね!あっ、コーラでいいっすよね?あと、ポテチでいいっすかね?!いってくるっすーーっ!!」

ポカンと呆気にとられた皆の視線を振り切るように走って外へ出た。
近くのコンビニエンスストアへ走りながら、心臓は痛いほどに高鳴っていた。

勿論、走っているからっていうのもある。でも、それと違う高鳴りが苦しいほどに脈打っていた。
ドクンドクンと1つ1つを俺に聞かせるかのように。

「……反則、っすよ……。」

あの表情、あの反応。
可愛すぎる。

頬が熱い。
体も熱い。
じわじわと。

それを知らんふりするために、走るスピードを一層あげた。



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